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2009/03/26

動物園前一番街入り口「成田屋」。

2009/03/09「飲んだ、しゃべった、歩いた、楽しんだ。「場所の力」シンポジウム、ありがとうございました。」にちょっとだけ書いた成田屋。
Naritaya101ここは「菓子問屋」の看板だが、おでんと酒もある。正面から、見ると、左半分が駄菓子屋、右半分がおでん屋という感じ。駄菓子屋がもんじゃやお好み焼やおでんをやる例は、昔はけっこうあったようだ。その延長だろうか。ほかに、これらは売り物なのか、たぶん飾りだろう、大将の趣味か、古い時計やら、いろいろな古物がある。
Naritaya108テーブルとイスが空間を埋めるように置いてある。二番目の画像の右端は一番街になるが、成田屋の建物より外側にも客席がある。ごちゃごちゃした掘っ立て小屋の雰囲気が、なぜか落ち着く。

酒は各種、発泡酒もちろん第三のビールもあったと思う。まるでコレクターのように、いろいろな酒が揃っていて、冷蔵庫から勝手に取り出して飲む。
Naritaya107駄菓子、一袋200円、三袋買うと500円で100円値引きという勘定。おでん、一個100円、四個買うと一個おまけで、四個の値段で五個食べられる。

というわけで、おれと原口さんは、駄菓子三袋と、おでん四個おまけ一個を買い、テーブルに座って飲みだした。
Naritaya105正面の信号の向こうはジャンジャン横丁になる。そちらから来る人たち、店の前を通る人たちを眺めながら飲む。「店内」には、ジャズが流れている。それが、なんとなく、この景色にあっている。

まったりとした時間が過ぎていった。

成田屋は小さいながら4階建のビルの一階にある。大将は一番街の奥で生まれ育ったという。子どもの頃、このへんには「ビル」といえるものが、このビルを含め、2、3軒しかなかったそうだ。その1軒が自分のものになるとは思わなかった。そう、気さくで愉しい大将は言った。この大将のアイデアがあふれだしたような店だ。

住所は大阪市西成区山王1-16-22ということになるらしい。背後は元の飛田遊郭の地だ。一番街をはさんで反対側はドヤ街に連なる。

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コメント

原口さま

ほんと成田屋では、飲みながら、まったりのんびり過ごせてよかったです。

そうですかトイレについては、そのような話があるのですか。あの大将を見ているだけでもあきませんよね。

またぜひ飲みましょう。

投稿: エンテツ | 2009/03/27 19:38

原口です。

大阪ではありがとうございました。
成田屋でのまったりした時間、楽しかったですねえ。
また飲みましょう、楽しみにしてます!

こぼれ話をひとつ。

成田屋さんにはトイレがなく、(あの日僕もそうでしたが)客は交差点をわたってジャンジャン横丁の公衆便所を利用することになります。

主人によると、あえて置かないそうなんです。

なぜかというと、たとえば常連の客とはじめての客がいたとして、はじめての客が「トイレは?」と聞いたとき、常連の客は「交差点渡ったとこにあるで」と答える。そうすると常連は「いかにも常連」と得意げな顔をするのをみる、それをみるのが主人はたいそうお好きなのだそうです。

ちゃめっけたっぷりの主人なのでした。

投稿: 原口剛 | 2009/03/27 17:53

pfaelzerweinさま

どうも、ご無沙汰しています。
駄菓子屋の片隅で、お好み焼やおでん、東京の月島だともんじゃをやっていましたね。70年代ぐらいまでは、割とあったような気がします。

駄菓子もおでんも一個多く買うと「おまけ」がつくというやり方は、やはり「関西風」な感じがします。とにかく安く飲めるから、落ち着いてしまいます。こんな店が近くにあったら、入り浸ってしまいますね。

投稿: エンテツ | 2009/03/27 07:07

なるほど駄菓子屋とお好み焼き・おでん屋とか、文房具屋とかああした混合店舗は嘗ては一般的だったような気がしますね。

「掘っ立て小屋の雰囲気が、なぜか落ち着く」と言うよりも、「駄菓子三袋と、おでん四個おまけ一個を買い、テーブルに座って飲みだした」ら、それが最後腰が落ち着いて立てませんね。

投稿: pfaelzerwein | 2009/03/26 16:25

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