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2009/11/25

天理教道友社『すきっと』14号に大衆食堂のことを素直に書いた。

Skitto_008奈良県の天理は、1960年代なかごろ大阪で1年ばかり仕事をしているあいだに何度か行った。セールスのためで、訪問先は天理大学の先生だった。顔は、なんとなく思い出せるような気がするが、名前がどうしても思い出せない。初めて天理の駅をおりて、商店街を歩いているとき、天理教のはっぴを着ているひとが多いのにおどろいた。もっと「仰天」というぐらいおどろいたのは、商店街をぬけた先にあった、天理教の本部というのか大きな建物と大きな広場を見たときだ。そのデカイこと。それだけは記憶に残った。

この1か月以内に、ぐうぜん、天理へ行ったことがあるひとに2人会ったが、2人とも、大きな建物と広場とはっぴを着た人たちにおどろいたというから、みな同じような印象を持つのかもしれない。

ともあれ、天理教道友社の編集さんから『すきっと』という雑誌に、大衆食堂のことを書いてほしいとのメールを頂戴したとき、あの建物と広場を懐かしく思い出した。

「オトナの放課後」というコーナー。2009/09/08「おれも「大人」の仲間入りをするか」に書いたが、「このコーナーのコンセプトは「大人の息抜き」ですので、余り重たい話にならないようにお願いいたします」との依頼だった。うーむ、おれのような男に、そのような「お願い」をするとは大胆な。

がしかし、素直に、そのように書いたおれの原稿に、編集さんは「大衆食堂再発見!!「ふつう」のうまさを楽しむ」のタイトルをつけてくれた。A4サイズ3ページ。

露悪的偽悪的に書くことが多いおれだが、今回は、その影もなく(たぶん)、まっことすっきり素直に書いている。天理教の御威光か? かといって、偽善的でもなく、情緒に偏向するでもなく。

いつもこうやって書いていれば、もっと本は売れ、もっとライティングの仕事が入り、もっと「有名」になっていたかも知れないという感じだ。ま、そういう書き方も、できるわけだが。いつもは、そういう書き方をしない「理由」も、自分ではわかっている。2か所ほど文章がもたつくところがあるが、これはこれなりに、よく書けている。もっと、こういうふうに書いてみるか。いやあははははは。

Skitto004レイアウトもすきっとしている。写真は、編集さんが用意された天理の大衆食堂。じつに、そそる食堂だ。機会があったら、ぜひ寄ってみたい。

「オトナの放課後」には、酒場詩人の吉田類さんも登場。「この人に訊く」には安西水丸さんで、この夏の「四月と十月」古墳部の旅で行った明日香の古墳や遺跡を歩いている。特集「トキメク」には片岡仁左衛門さん、神戸製鋼ラグビー部の平尾誠二さん、など。そして、「対談・今を語る」に、「天理教表統領」の上田嘉太郎さんという方が登場する。「表統領」というような呼び方、独特だな。天理教には、独特な言葉表現が多いような気がする。

12月1日発売。雑誌コードがあるから、一般書店で注文できるでしょう。476円+税。と書いても、おれの文章のために、わざわざ買い求めるひとはいないか。

しかし、この内容と書き方は、「一般受け」すると思う。うん。

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