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2010/02/20

契約書もいろいろある。

006年度末は、年末とちがう忙しさというか、煩わしさがある。確定申告にしてもそうだが、あれこれメンドウな事務処理が多い。仕事をしても、これをやらないとカネが入らなかったりするから困る。

以前、年々契約書が厚くなっているようなことを書いたとおもうが、いまこれから発注者と交わす契約書は、これまたなかなかスゴイのである。

厚さは、ない。A4版2ページに全13条だから、短い。ところが、この契約書の仕事は、ワズカ、といってしまってはいけないが、たったの2万円のことなのである。そのために、まず、契約書の原案がメールで送られてきた。これでよいか内容をチェックして欲しいと。良いも悪いもない、はやく2万円でもいいから、欲しい。どうせ発注者の方が強いのである、有利なのである。

そして、本契約書が2部、宅急便で送られてきた。印を押して、1部を送り返し、1部をおれが保管する。

そうやって、保管しなくてはならない契約書は増えるが、たいがいの契約書は、保管しておいても得になることはない。たいがいの契約は、こちらがわの義務は多く、権利は制限されるのが、フツウである。もし契約内容の業務がうまくいっても、発注者側に利得がまわるよう、こちらの権利のほとんどは制限される内容になっている。

ま、こちらが余計な権利を請求することがないよう、発注者側は契約書をかわそうとするのである。それがキホンであって、だからといって、こちらが損をするわけではない。要するに、より儲かったときの分け前が、キホン的にはないということである。

それはオカシイではないかというと、あんたは何のリスクも負っていないではないか、本件の業務が成功しようがしまいが、あんたには、たった2万円だけど、当方のリスクにおいて払うのである、どうです文句はないでしょう。といことになるに決まっている。確かに、リスクは、全面的に発注者が負っている。かりに何かの事故があっても、こちらには、なんの責任も発生しない。

いいのである、わかってます。たった2万円のために、こんなメンドウなことをしなくてはならないのか。とも、いいません。契約書が必要な仕事というのは、金額は関係ないのだから。

これまで、いろいろな契約書をかわしてきたけど、いちばん金額の小さい契約書を見ながら、しかし、もしこの仕事がうまくいったら、相手は丸儲けになるのだなあとおもわないことはない。でも、うまくいったら、仕事が続いて、金額も増えるのが、フツウである。投資もせず、リスクを負わないものは、そのように利得が増えることを期待するしかない。

契約書の最後から2番目の、「第12条(別途協議)」には、「本契約に定めなき事項または本契約に関して生じた疑義については、各当事者が信義誠実の原則に基づき、協議の上処理・解決に当たるものとする。」というのがある。たいがいの契約書にある。契約を結ぶ時点では予測のつかなかった事態が発生しうるし、また結婚と離婚の例をあげるまでもなく人間のココロは変るものでもある。

最後の「第13条(管轄裁判所)」には、「本契約に関する紛争については、東京地方裁判所をもって、第一審の専属管轄裁判所とする。」とある。たいがい、片方だけに不利の契約は、イザ裁判で争えば契約そのものが認められない。だけど、裁判なんかメンドウで、よほどの損失が発生するか、よほどの利益が得られるかでなければ、やってらんない。

とにかく、メンドウな事務処理も、社会のつながりだから、メンドウでもコツコツやる。

しかし、そこへいくと、出版界ってのは、ソフトの取り引きをしながら、こんな簡単な契約書もいらないのである。メンドウのない、信頼関係なのかナアナアなのか知らないが、それで成り立っているのだなあ。

きのうは、契約書に関係なく、夕方ふらっと買い物に出かけ、東口の「よってってちゃぶだい」によってしまった。カマスの開きなんぞを食べながら、生ビール1杯のあと、八戸の「八仙」を燗で2合あけ、さらに、ほかの人が呑んでいてうまそうだった、秋田の山本合名という酒蔵の「ど」という濁り酒を1合、呑んでしまった。うめええええ、満足して店を出たが、チョイと一杯のつもりが、チョイと呑みすぎた。歩いているうちに酔いがまわり、夕めしの買い物がいいかげんになってしまった。

来週は体力勝負。

関連
2008/06/05守秘義務。

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