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2010/02/18

本好きが語らない「紙メディア」、チラシが語る真実。

ちかごろ、「出版不況」もあり、メディアをめぐるオシャベリが盛んだ。

たとえば、「紙メディア VS デジタルメディア」的なオシャベリが、一部で賑やかなようである。そもそも、そんな問題のたてかたが間違っている、というか、実態認識からはずれているとおもうのだが。ご本人たちはオシャベリに夢中のようだ。

また、ツイッターについてのオシャベリも、一部では賑やかなようだ。これは、それに批判的な意見も夢中なひとたちの意見も、過去のブログや携帯電話の「ブーム」のころのオシャベリと、たいして変らないような感じである。

オシャベリしているひとたちはというと、ようするに「メディアに夢中」なのであって、それは一部の現象にすぎない。まったく関心のないひとたちが、どれぐらいいるか、何を考えているか、メディアに夢中なひとたちは、その得意なメディアをつかって、知っているのだろうか、知ろうとしているのだろうか。と、おもいたくいなるほど、夢中なんですね、みなさんは。

どのていど、まわりが見えているのだろうか。

それはともかく、ウチにはテレビもないし、新聞もとってない、おれは携帯も持っていない、クルマもなければ、自転車すらない、パソコンはあってインターネットはやっている。

郵便受けには、フリーペーパーやチラシの類が、毎日投げ込まれる。けっこうな量である。どちらかというと、「編集長」なるものがいて、よりよく編集されたものより、チラシのほうがおもしろい。そこに、コンニチ的メディアの抱えるモンダイがありはしないかとおもうのだが、ツイッターをめぐるオシャベリにも、「紙メディア VS デジタルメディア」的なオシャベリにも、こういうことが一緒に議論になることはない。あくまでも、メディアに夢中なひとたちによる、メディアに夢中なひとたちのための、メディアに関するオシャベリなのである。それを、何かしらのメディアを使ってやる。なんだか、閉塞的な共食い構造のように見える。

002それはともかく、最近おもしろく見たチラシ2点。

「金太郎通信 新年号」と称する。「宅配食人(たくはいしょくにん) 金太郎」の発行である。マグロなど、高級魚がメインだ。そのコピーには、こうある。
………………

はじめまして、金太郎です。
料亭の食材を吟味調達して40年
価格破壊の昨今、中央市場はお値打ち品満載!
お手ごろ価格でお届けします!!

………………
文面を、そのまま受け取れば、料亭向けの高級魚を扱っていた業者が、宅配に乗り出した。デフレ経済の反映とも見えるが、それだけじゃないようだ。そこを読むと、これからの味覚の動向まで見えてくるかな?

もう一つのチラシは、これは、割とよくあるもので、新奇のものではない。

「暮らしのレスキュー隊 町の便利屋さん」。「暮らしのレスキュー隊」なんていうと、「台所レスキュー隊」の魚柄仁之助さんを思い出しそうだが、もちろん彼とは関係ない。「どんな事でも お問い合わせください お見積もりは無料です」と、さまざまな便利の例が紹介されている。

その最後に「一般雑用」とあって、「草刈り・枝切り・ペット捜し・代筆・チラシ配り・付添い・送迎・留守番・おつかい・話し相手・冠婚葬祭の代理出席 他」とあるのだ。

どちらのチラシにも、ホームページの記載はない。

いったい、メディアは、どうなるのだろう。ではなくて、いったい、メディアを、どうしたいのだろう。

ただただセッカチに結論を出したいだけじゃ、いかんだろう。白黒をつければよいというものじゃなし。この世は、いろいろなものやひとが混在し関係し成り立っているのなら…なにが必要か、ビジョンだろう。ビジョンのないところ、好き嫌いや、同好と排除の関係などが先行する。仔細な欠点をあげつらね、言い負かしたところで、自慢をしてみたところで、ビジョンがなければ、空しい。どんなメディアを、どう使うかも、ビジョンがなければ。


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