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2010/06/15

さびしい時には、めしを炊こう。『みんなの大衆めし』

うれしいね、水族館劇場だが、浪曲師の玉川奈々福さんが、最終日に行ってくれたのだ。「ななふく日記」の6月11日に書いている。…クリック地獄

そして、きょう、きのうのエントリーをご覧になってだろう、メールをいただいたのだが、「真後ろに並んだお客さんに「奈々福さんですね」といきなり声かけられました。浪花節と水族館劇場を同時に見る人はエンテツさんと私だけじゃなかったんでびっくり。」と。

いやあ、愉快だ。浪花節と水族館劇場の両方を楽しむひとが、もっと増えてほしい。奈々福さんは、このブログを見て、水族館劇場が気になっていたそうだが、奈々福さんの浪花節も、水族館劇場と規模は違うけど負けず劣らず楽しいから、まだの方は、ぜひご覧になってくださいよ。

001さてそれで、その水族館劇場のプロデューサーといえば、中原蒼二さん。きのうのエントリーに書いたように、作詞・中原蒼二、曲とうた・鈴木常吉の、「さびしい時には」デモCDをもらって帰ってきたのだ。あるいは、酔っていたから、もしかしたら借りたのかも知れないが。

中原さんは、いろいろな顔を持っていて、ゼンボウが把握しにくいのだけど、とにかく、そのブログを見ていると「さびしがり名人」であることは、まちがいない。

「名人」というのは、いうまでもなく「虚実皮膜の間」をきわめた人である。それはもう、中原さんのさびしがりようといったら、たいへんなものだ。大丈夫ですか、さびしがり悶死してしまうんじゃないの、明朝まで無事かしらと心配させる力を持っている一方、なんだかのん気が漂いアヤシイ。なーんだ、またどこかの女の気を引くためか上手にさびしがっているねえ、楽しんでいるねえ、とか思いたくなる。その虚実がさだかでない。もう、「名人」としか言いようがないのだ。

で、このデモCDを聴きました。ほら、まちがいない、あの鈴木常吉さんの曲とうたですよ。いま、鈴木常吉さんといえば、あの「深夜食堂の」といった肩書がつくのでしょうか。

おれはあまり詳しくなくて、鈴木常吉さんのライブは、2回ぐらいしか行ったことがないけど、この画像の文字は、いかにも鈴木常吉さんの感じがするのだが、どうだろう。

そして、きのうから何度も聴いているのだけど、やっぱり、なんだか「さびしい」ことを、中原さんは楽しんでいるようにも、聴こえるのですよ。

さびしいときは ふろにはいろう……
さびしいときは めしをたこう……
さびしいときは よるをまとう……

これがそれぞれ1、2、3番の出だしで、最後は、「ただ眠ろう」でおわる。
もうこれなら優雅な暮らしで、さびしさのみじめさは、ない。
風呂に入って、湯船からざあざあ湯をあふれさせたり、夜になって灯がともるころ横丁へ、という感じなのだ。ようするに、「風呂」「めし」「酒」「寝る」ですよ。これだけ揃っていれば、上等じゃないですか。どこにも、さびしさにつきまとう、「みじめ」「落ち込み」な感じがない。楽しげですらある。そして、曲も、なんだか、ははんさびしいね、どうよさびしいね、ふふんははん、鼻歌気分という感じもある。

さびしい、いいじゃないか。の気分。

だから、ほんとうにさびしいときに聴けば、楽しくなるうたであるに違いない。そのように、「さびしがり名人」がつくった「さびしがり名作」なのだな。と、ナットクした。ちなみに、このブログを見ている方は、ご存知だろうが、おれは「名人」だの「名作」だの「名品」だの「名店」だのといった「名」な言葉は、よほどでないと使わない。

これは、いま増加しつつある、中原さん世代(いわゆる「ダンカイ」ね)以上の高齢者が、1人1枚は持っていてよいCDだと思う。そして、ああさびしいなと思ったら、まず、これを聴く。一人暮らし老人の自殺は、激減するだろう。だってね、「風呂」「めし」「酒」「寝る」、これで明日までイノチがつながるんだもの。

もっとも、「さびしい」というのは、ただ「さびしい」のであって、プラスもマイナスもない、人間は「さびしい」存在なのだろうとは思うが、そこんとこをマイナスイメージ、ネガティブにとらえる世間があるのではあるまいか。もっと「さびしい」を楽しんでよいのである。

さて、それで、おれは聴く前から、中原さんのことだから、「めし」が出てくるに違いないと思っていたが、やっぱり、2番に出てきた。「さびしいときは めしをたこう」

で、この話しを、なんとか『みんなの大衆めし』につなげようと思って書き出したのだが、うまくつながらなかったので、これでオシマイ。

そうそう、だけどさ、めしを炊いて、おかずをつくるぐらいは、男でもできるようになっていないと、このうたのようにはいかないのだな。だから、とくに男たち、『みんなの大衆めし』で、定番のものぐらい自分なりにできるようになっておこう。一人暮らしを始めた子どもたちに、この本を贈って、スタンダードなめしぐらいつくれるように、ってのもいいだろう。めしのしたく、料理をすることだけは、早くから慣れ親しんでいたほうがよい。

ああ、これで、なんとか話がつながったか。本の宣伝も、たいへんだ。

中原さんのブログ…クリック地獄

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