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2011/01/14

新宿で中華たべながら古墳ナイト、なのに中原蒼二「さびしい時には」。

きのうは、東京カルチャーカルチャーのプロデューサー、テリー植田さんと、まりこふんさん、スソアキコさんという、12月21日の「古墳でコーフンナイト」の顔ぶれで古墳飲み。

新宿、区役所通り入口のミスタードーナツ前ということはアボットチョイスの入口でもありますが、19時集合。テリーさんご愛顧の北京料理の「玉蘭」へ。中華を食べ、飲み、つぎなる「古墳でコーフンナイト」や古墳企画談議。4月ごろに、また東京カルチャーカルチャーでやることになるかもしれない。

腹一杯の21時ごろ、スソさんと新宿駅へ、瀬尾さんと落ち合い、アサヒビアホール。あれこれオシャベリ、ほろ酔い帰宅。

さてそれで、きょうの写真は、中原蒼二さん作詞で、鈴木常吉さんが曲と歌の「さびしい時には」だ。これは、デモ版をいただいたときに、アレコレ書いている。こちら、2010/06/15「さびしい時には、めしを炊こう。『みんなの大衆めし』」

002_2中原さんの「さびしがり名人」ぶりについては、そこに書いているので、あまり書き足すことはないが、とにかく「さびしい時には」を収録したCD「望郷」が発売中なのだ。

しかし、やはり、そこに書き落としたこともある。それは、いってみれば、「男が「さびしい」という時」というタイトルになる話だ。

男が「さびしい」という時は、好きな女に向かって「会いたい」といっているのである。という話を、どこかで聞いたか読んだかした。そうか、そう思って、あらためて、「さびしい時には」を聴くと、これは、中原さんが、誰か女に向かって、会いたいよ、会いたいよ、会いたいよ……と連呼しているようにも聴こえるのだね。

「さびしい時には風呂に入ろう」という歌詞は、「会いたい時には風呂に入ろう」だし、
「さびしい時にはメシを炊こう」は、「会いたい時にはメシを炊こう」になるでしょ。
「さびしい時には夜を待とう」は、これはもう、そのものズバリ、「会いたい時には夜を待とう」なのですよ。
夜になれば、あの女と会えるだろう。あの女は来てくれるだろう。
だけど、女はこなかった。そこで最後、「さびしい時には水のように」となるわけだ。
会いたい女と会えないときには、「ただ眠ろう」。
そして、やっぱり眠れないから、こういう歌詞を作っちゃった。
そういうふうに聴いてみると、また、じつに、この歌は楽しいわけです。

ま、おれのばあい、会いたいときは、「さびしい」とはいわずに「会いたい」というタチなので、こういう詩情あるうたは作れないわけですね。

日本的抒情というのは、ほんとうの気持を、ストレートにいうのではなく、なにか別の言葉に託したりするときうまれるものであると、この歌を聴きながら思ったのでした。

しかし、中原さんは、「さびしい」といっていると、いろいろなものを貰えるようだから、ホント、うらやましい。食べ物なんぞは、あまり買わないですむらしい。

これでは、CDの紹介になっていないようだが、ま、いいじゃないですか。たくさんの人に聴いてほしいという気持をストレートにいうのではなく、別の言い方に託してみたのです。日本的抒情ですよ。

中原さんと鈴木常吉さんは、このCD発売のあと、あちこちでライブをやっていたのだけど、おれは行っている余裕がなく、紹介も遅れてしまった。でも、CDに賞味期限はないから、とくにダンカイのさびしがりの男たち、さびしがり名人をめざし、聴いてみてはどうかな。

制作=しゃぼん玉レコード、配給=メタ・カンパニー

中原さんのブログ「吹ク風ト、流ルル水ト。」
http://ho-bo.jugem.jp/


はあ、しかし、さびしいなあ。さびしいなあ。さびしいなあ。さびしいよ~。

001_2

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