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2011/04/21

サバイバルグッズ。

かつて「サバイバル」がブームになったことが、俺の記憶では2回ある。年表など調べると、最初は、1978年で、「昭和・平成家庭史年表」の「ブーム」に「サバイバルグッズ」が載っている。2回目は、1980年代後半のバブルの頃だったと思うが、手元のどの資料にも、みつけることができない。

78年のサバイバルグッズのブームは、なぜなのか思い出せないのだが、たしかアウトドアレジャーの人気が背景にあったと思う。小学館のアウトドア雑誌『BE-PAL(びーぱる)』の創刊は、1981年だし。

ちなみに、この年の6月12日にM7.4の宮城県沖地震が発生している。死者27人、重軽傷者1227人、全壊家屋651戸、半壊家屋5450戸。さらに、ちなみに、3月19日には福井県敦賀市の国産初の発電用原子炉「ふげん」が臨界になり、7月29日送電を開始している。

アウトドアスポーツ関係では、3月9日、長谷川恒男さんが、初のアイガー北壁冬季単独登頂に成功。4月30日、植村直己さんが、犬ぞりで単独北極点到達。といったニュースがある。

80年代後半の「サバイバルブーム」は、グッズというより「サバイバル思想」や、それにからむ出版のブームだったような気がする。ノストラダムスやハルマゲドンなどに連なる「地球終末思想」というか。もう地球は終わりよ、あとはどれだけ生き残れるかだけ。彼岸花の根は、イザとなったら食用になるから、たくさん植えておいたほうがよいといったことを、まことしやかに話している連中がいた。そんな空気のなかで、オウムが勢力をのばしていた。

Lanp_2今回の大地震災害と東電原発災害は、どちらも収束の見通しが立たず、サバイバルな状況が続いている。こんな時でもなければもらうこともないだろう、アルコールランプとアルコールをもらった。もちろん、アルコールは飲んではいけない。

ランプは直径5センチほどの小さなものだが、もっと大きなものもあり、好きなのを取ってといわれたもんで小さいやつにした。ランプであるが、コンロにもなる仕様。スチール製のマグカップに水を入れてのせれば、けっこう早く沸くのだそうだ。むかし、高校の山岳部時代に使っていた、アルコールランプと比べると、ずいぶんシンプルでかっこいい。

高校の山岳部時代は、まだアルコールランプも使っていたが、石油コンロやガソリンコンロが主流であった。社会人になってからは、ブタンガスのボンベが安く出回り、もっぱらガスコンロになった。たたむと片手におさまる大きさで、重宝した。

これと、一人用のスイスコッフェルと寝袋にツエルトという1人寝のテントがわりになるやつをザックに入れて、これさえあれば、家なんかなくてもいい、なーんて言っていた。ほんとに家に帰らず離婚になった。

雪中も含め、サバイバルはキッチリ仕込まれ訓練したし、山中の野宿は何度もやっている。ま、下界での野宿も、泥酔して何度もやっているが。

自慢じゃないが、いまだって、気がつけば一週間風呂に入ってないことも、珍しくない。今回も、夜中に地震で揺れているのに、イビキかいて寝ていたとも言われる。ま、むかしは、台風で窓ガラスが割れても気がつかないで朝まで寝ていたことがあったし、目が覚めたら山小屋の隙間から入った吹雪の雪が横に積もっていたということもあったが。ようするに、これらは訓練のたまものではなく、ズボラなだけなのだ。

が、しかし、たくさんの人たちと一緒に過ごす避難所の生活とは、大いに違うだろう。それに、あったかいめしやみそ汁が食えない生活は、想像しただけでも地獄である。山でだって、カップラーメンやインスタントラーメンだけで何食も過ごすなんて、とても考えられない。それを「下界」で続けざるを得ない人たちがいるのだから、とんでもないことだ。

サバイバルは、レジャーだから、レジャーのうちが、よいのだ。

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