パラッと見ただけで絶賛したくなる本があるものだ。『ボタニカ問答帖』。
きのう、発行元の京阪神エルマガジン社から届いた、この本。パラッと見て、2ページほど斜め読みしただけで、その素晴らしさにコーフン、ただちにツイッターにつぶやいた。いやあ、おれとしては、めったに、こんなことはない、スゴイ本です。ぜひ、書店で手にしてみてください。手にしたときから、離せなくなるのをカクゴで。
とにかく、いま、おれは今月末締切りの本の原稿の地獄のなかに身を焦がしているので、まだぜんぶ読んでいないのだが、以上のごとき本です。
編集は、『あんこの本』の村瀬彩子さん、写真も『あんこの本』の齋藤圭吾さん、というコンビ。ほんと、どうしているかと思えば、こんないい本をつくっている、ニクタラシイやつらです。村瀬さんの一筆箋には、「一風変わった植物本をつくりました」と。村瀬さん、木村衣有子さんの『大阪のぞき』も担当された方ですね。
で、文は、初めて知る名前の方だが、瀬尾英男さん。文章が、ある意味、文芸の香りがするし、この本全体が文芸の香りのイメージだが、とてもおもしろい文章なのだ。植物にインタビューして「会話」している感じでの、それが、すごくおもしろい。すぐ引きずりこまれちゃうから、忙しいとき読むのは、キケン。と、この忙しいときに、こんなにオススメしたくなちゃうんだな。
その文章と、齋藤さんの花の写真、それはもう、イイ。そして、ちゃんと花の図鑑的解説もあるのです。これは、詩集でもあり小説でもあり図鑑でもあり、どれでもない、とても不思議おもしろい本。このボリュームで2000円+税は、安いですよ。
あとは、書くのがメンドウだから、腰巻の写真を大きくのせる。
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コメント
なびきますね~。買いましょう。レス遅れてすみません。
投稿: エンテツ | 2011/06/01 19:30
うーん、この帯になびいて買ってしまいそうです。( ̄ー ̄)ニヤリ
投稿: kasttbs | 2011/05/30 22:41