津南縄文ワインとサンライズプロジェクト。
須田泰成さんにいただいた十日町みやげの「しょうゆの実」は、すでに紹介した。じつは、もう一つあって、「津南縄文ワイン」。これは本の原稿が終わったら飲もうと、とっておいた。で、無事に飲みました。
津南町産の山葡萄を使い、醸造は南魚沼の浦佐にある越後ワイナリー。ここは清酒八海山を醸す八海醸造の経営。
津南町は、このあいだの平成の大合併でも合併しなかった、新潟県下でわずかに残った町の一つ。東北大地震の陰になって見捨てられそうな感じだが、6強の地震の震源地で被害が出ている長野県栄町と境を接している。
津南の北側は十日町市。十日町からほくほく線で東へ、山を越えると南魚沼市。ほくほく線は、南魚沼市のおれの故郷、六日町駅で上越線に接続。南へ向かえば、越後湯沢で新幹線に接続する。
それはともかく、この縄文ワイン。山葡萄を絞ったまんまという感じで、故郷の南魚沼で暮らしていた頃、って高校までだけど、よく山葡萄を採って食べたことを思い出した。
山葡萄は、なっている場所を見つけるのが難しい。それに排気ガスなどに弱く、田舎でも車が増えていた1950年代後半には、町周辺の山からは少なくなり、ますます見つけるのがメンドウになった。それでも、山岳部の毎日の部活なんぞで、周囲を駆けまわっている最中に、なんかありそうな気配のする沢を見つけては、沢にもぐりこんで、そのツルを探し当てたりした。ワイルドでしたなあ。
そんなていどでは、葡萄酒はつくれないが、たくさんとって絞ったひとから一升瓶でわけてもらい、それと焼酎を割って冷暗所で寝かせる。うまい葡萄酒になった。ワインとは違うが。
山葡萄の実は、小さい。直径数ミリ平均だろう。丸ごと口に含む。噛んで、汁を味わったら、皮と実を吐き出す。味が濃く、とくに酸味と渋味が強い。その特徴が、この「縄文ワイン」にも、シッカリあった。
津南というと古代縄文土器、とりわけ見事な火焔土器が発掘され、これはもう見応えがあります。これで縄文の虜になったひともいるだろう。
津南は、日本でも最大規模といわれる河岸段丘の土地であり、実り豊で、縄文の昔から住みやすいところだったらしい。おれの南魚沼の六日町盆地は、東西の山にはさまれて狭苦しい感じがあるが、津南のある十日町盆地は、東西に山はあっても、明るいのびのびとした丘が広がっている感じである。
さて、それで、いま述べたように、この長野県栄村から津南、十日町の地域は、先日も十日町を震源とする5クラスの地震があったけど、東北大地震に続いて起きた長野県北部地震で、大変な思いをしている。
そこで「サンライズプロジェクト」に取り組んでいるひとたちがいる。
http://ameblo.jp/sunriseproject/
「耕作放棄地解消×被災地支援」については、いろいろ異論があるのは知っているが、まずは、現地の方の声に耳を傾けたい。
ツイッターで、十日町の@echigonotami 桑原善雄さんは、下記のように訴えている。「とにかく人手が必要です」と。
http://twitter.com/echigonotami
「サンライズプロジェクトs.ameblo.jp/sunriseproject/ 東日本大震災、長野県北部地震の両被災地を結び、双方の復興支援や地域が抱える課題に取り組みます!とにかく人手が必要です。週末に1泊2日で気軽にできる活動です。東京からは無料バスも。」
大いに、よろしくね。
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