ミーツMOOK『関西ご当地めし!』に「私的、B級グルメ」を書きました。
本当は、きのうのエントリー「もの食う本」の続きを書かねばならないのだが、そうはいかないのだ。なにしろ、明日から11日まで、タイトでハードなスケジュールなので、今日中に片付けておきたい細々…とやっていたら、これが届いた。これには自分の書いたものが載っているのだから、とりあえず紹介しておきたい。
それに、このミーツMOOK『関西ご当地めし!』は、すごくよく出来ている。どーってことない普段の生活の中にある「めし」を、よくぞこれだけ拾い集めたと、まだ全部を丁寧に見たわけじゃないが、感心する。街、そこにある生活の匂いまで、ぷんぷん漂ってくるが、なにより腹が減る、これだけ見せられたら、腹が減る。ツバ、出っぱなし。
大扉のリードには、こうある。「この本で紹介している「ご当地めし」は、なぜかその地域やその店では当たり前に存在し続けているもので、一見普遍的な食材を使うものがほとんど。オモテのご当地グルメと違い、派手さや説明しやすい”付加価値”はないけれど、目の前の人を「安く旨くお腹いっぱい」で満たすものだ。現在進行形の食べ物に予習や謎解きは必要ない。実際に現場で食べて話して、リアルを消化・吸収して楽しむのみだ。」
じつによいではないか。つまり、これは、ありふれたものを「安く旨くお腹いっぱい」楽しむ本なのだ。それゆえだろう、タイトルは、「グルメ」でも「ごはん」でもなく、「めし!」でなくてはならないのだな。しかも、その場所その人でなければ食べられないめし。注釈すれば、「オモテのご当地グルメ」とは、近頃ハヤリの、観光用のあれである。
で、ここに「私的(わたくしてき)、B級グルメ」というコラムのページがあって、6人が1ページずつ書いている。つまり、勝谷誠彦さん、野瀬泰申さん、小野瀬雅生さん、バッキー・イノウエさん、奈須崇さん、アンド、おれエンテツこと遠藤哲夫でございます。
おれは、「普段のめし、ありふれたものを、おいしく」のタイトル。じつは、この原稿を書いたのは、ただいま好評発売中の『大衆食堂パラダイス!』の校正の最中で、頭はそれで一杯だったから、チョイとそっちの方へ90度ぐらいズレた内容だったナと思っていたのである。ところがどっこい、本誌を見たら、この顔ぶれ、手に取るまで知らないで書いているわけで、みなさんそうだったろうと思う。これが、読み比べてみると、すごく面白いのだ。なにしろ、ひとくせ二癖あるみなさんですからねえ。もうB級グルメの始まりから、しっちゃかめっちゃかぶりまで、わかってしまいます。
とにかく、これは手に取っていただくしかない。「クセになる明快な旨さの300皿」と表紙にあるが、こんなにも「めし!」はおもしろいのかと思えるだろう。それに比べ、「グルメ」のなんといい加減なことか…。
そして、潔い。オシャレに色目を使うことなく、まっすぐ腹一杯。
そう、これは『大衆食堂パラダイス!』の関西現場食べまくり編ともいえる。面白い、おもしろい。編集さんに大讃辞を贈りたい。
ついでになってしまったが、ミーツの本誌11月号も同時に頂戴した。とりあえず表紙の写真だけ掲載する。
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