熱い汁の喜び。ミーツ1月号「ザ・汁」特集に「エンテツの汁かけ論」。
2011/11/14「ミーツ12月号「京橋帝国」はキョーレツな面白さ。次号では「汁かけ論」をブチ上げるぞ」に紹介した、明日12月1日発売のミーツ・リージョナル1月号「ザ・汁」特集が届いた。
おれは「エンテツの汁かけ論」を寄稿、「〈緊急寄稿〉口角から白飯飛ばし、"汁仙"基調演説」ってことで、「気取らず、ぶっかけて、かっこもう」と演説している。
この「汁」特集、『dancyu』12月号ポテトサラダ特集と並ぶ、今年の出色企画ではないかと思う。どちらにもおれが登場するから、ということではない。もちろん、それもあるが。人気者でありながら、メインディッシュの添え物のような扱いで、影になりやすいものを特集テーマにした、その意欲と面白さが、誌面に出ているからだ。
「汁」は、添え物どころではなく、欠かせないものであるにもかかわらず、主食と副食という概念があるがゆえに、米のめしやパンに対して「従」になってきた面もある。
とりわけ京阪神エルマガジン社のミーツが「汁」を特集したのは、「場所」の関係からしても興味深い。というのも、前にも当ブログで書いたが、おれが行ったことのある大阪・神戸・京都の大衆食堂では、汁の種類が気になっていた。
みそ汁のほかに、豚(ぶた)汁、玉吸いが、普通にある。それに、そばやうどんが並ぶメニューを見ると、そばやうどんは「粉物」かも知れないが「汁物」にも見える。
本誌にも登場する神戸の皆様食堂のように、21種類もの汁を揃えていたり。街を歩くと、この写真のように「汁」をウリにしている食堂がある。これは、何か場所つまり街と関係ありそうだと思うのだが、いまだ謎は解明できないでいる。
ついでに。特集冒頭は「食堂豚汁、巡礼」ということで、5つの大衆食堂の豚汁が載っている。そのうち3つの食堂は、『大衆食堂パラダイス!』にも顔を出している。どれも、うまそう!
とにかく、この「ザ・汁」特集、硬軟取り混ぜて、充実している。面白い。杉作J太郎さんが「特別寄稿!妄想小説」なるものを書いていたり、汁ネタの世界は、想像以上に広い。それに、いまやコンビニの商品にもなって全国ブランド化しつつある「千とせの肉吸い」と「絶滅黒髪少女」なるページがあったり。まいどのことながら、縦横無尽の編集力が、見させる読ませる。
これまで、おれが登場するミーツは、発売早々に在庫切れになった。今回も、また、そうなる予感が・・・。
ま、桃井麻衣子さんが編集前記で申しているように、「啜る側は「寒いから汁!」と至極単純」で、ええのである。見ているうちに、汁と編集の熱が伝わる、熱い特集だ。よろしく~。
呑む前もアツアツの汁、呑んだあともアツアツの汁、食べるときはぶっかけめしで、年末を突っ走ろう。
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コメント
どーも、まいど。
牛丼チェーンの味噌汁を比べたことはありませでした。
とくに吉野屋は東大宮にないもので、もう数年間は知らないですね。
大宮へ行ったときにでも(大宮は都会なんだなあ)食べてみます。
投稿: エンテツ | 2011/12/01 12:19
おはようございます。
アタシも「汁」は、メシを食うときの最重要事項。
昨日、大宮に出たついでにずいぶんと久しぶりに「吉野屋」で牛丼を食ったんです。
50円の味噌汁もつけてもらって…
そしたら、味噌汁が昔より旨くなってて驚きました。
吉野屋で牛丼と味噌汁で430円。
松屋なら250円。
(これは別格)
吉野屋の50円の味噌汁は、品があって旨かった。
牛丼チェーンは数々あれど。
松屋・すき家・吉野屋。
「味噌汁」なら文句なしに吉野屋だと思います。
投稿: ちゃぶだい | 2011/12/01 07:24