大宮、いづみや第二支店のハムサラダのハムの件。
去る25日の土曜日、以前から気になっていた、大宮はいづみや第二支店のハムサラダを食べた。そのハムは、まさに昔のままの、まわりが赤いプレスハムだった。これはもう、いわゆるロースハムとは、見た目も味も、まったくちがう。ひさしぶりに食べてみると、なんだか昔の鯨ベーコンにも通じる味わいがした。
店のおばちゃんが、これは大宮市場で買ってくるのだと言った。うちの近所の割とCランクなスーパーでも、赤いウィンナーはあるが、このハムは見かけない。
この件については、以前に、ザ大衆食のサイトに書いている。
http://homepage2.nifty.com/entetsu/s/izumiya_4.htm
そこには、「ポテトサラダ230、ハムサラダ330、ロースハムサラダ480」とあるが、現在は、ポテトサラダ250円で、ハムサラダが350円。ハムサラダは、写真のようにポテトサラダにハムが一枚、半月切りでついている。ポテトサラダは、このハムがないだけ。ロースハムは、このハムがロースハムになったものだろう、記憶では450円になっていた。
おれはプレスハムを懐かしがって食べたが、同行の40代のタノさんと30代のコンさんは、意識して食べたのは初めてのようで、懐かしさはなく、こういう味のものであるかと食べるばかりだった。
大衆食堂でも家庭でも、1960年代ぐらいまでは、このプレスハムが普通で、これが「ニセモノ」という烙印を押され始めるのは70年代中頃からだったような気がする。
プレスハムが衰退しロースハムが「本物」のハムとして普及したのが近年の歴史といえるが、わざわざ高いカネを払ってロースハムを食べるようになった生活は、はたしてどういうものなのか。そこに「本物」の、よい生活があったのか、あるのか。プレスハムだって、日本独特の「本物」のプレスハムなのだ。てなことを考えさせられた。
その塩気からすれば、ハムカツのハムは、やはりこのプレスハムのカツがうまいはずだと思った。
ちなみに、いづみやの本店と第二支店は並んでいて、外から見ると一体のようだが、メニューはちがう。
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