「ホットスポットとよばれた地域がつくる『安心』とは」
東電原発事故による放射能汚染と食品の関係は、いろいろな論議や取り組みがある。ま、これからも、まだまだ続く、避けては通れない問題だろう。
そのなかで、おれが注目しているのは、千葉県柏市で行われている「安全安心の柏産柏消円卓会議」の取り組みだ。
2月15日発行のα-Synodos vol.94と、3月15日発行のvol.96では、その活動を、「ホットスポットとよばれた地域がつくる『安心』とは」と題して、「安全・安心の柏産柏消」円卓会議の事務局長、五十嵐泰正さん(筑波大学大学院人文社会科学研究科准教授)に取材して掲載している。
この記事について、編集の関係者から感想を求められているのだが、なかなか書けないうちに日にちがすぎてしまった。その間に、NHK首都圏ネットワークやチバテレビNEWSチバ930でも、取材と放送があり、ますます注目されているようだ。
とりあえず、感想ぬきで、ここに関係するリンクをまとめておく。
タイトルは「柏市で再生される「信頼」のかたち ―― 「農地を測る / 農地を見せる」で何が変わるか」です。シノドス編集部の柳瀬徹さんが、複雑で難しい内容を、うまくまとめている。なお、これは無料公開の記事なので、有料記事の全文をご覧になりたい方は、下記のリンクから購読の申し込みをしてご覧ください。
http://synodos.livedoor.biz/archives/1913579.html
記事のなかにもリンクがありますが、「My農家をつくろう~柏野菜データベース」http://www.kyasai.jp/と佐野和美さんの「そもそも【放射能を測る】ってどういうこと?」http://synodos.livedoor.biz/archives/1913172.htmlを、合わせてお読みいただくと、より理解が深まるでしょう。
五十嵐さんは、ただでさえ大変忙しい方なのに、よくこういうメンドウでややこしいことに尽力されていると、ほんと、頭がさがる。この間に、2回ほど、この件ではなく、ほかのことでお会いしたけど、いやあ、まだ若いのに素晴らしい方だと、あらためて思った。
五十嵐さんが関わってきた柏の「まちづくり」については、以前に資料などもいただいて読んでいたこともあって、今回「この会議を立ち上げた当初の最もシンプルかつ最大の動機は、「消費者と生産者の不毛な罵りあいを柏では起こさせない、我が町ではそれができるはず」というものでした」という言葉には、大いに納得です。
いたるところでいろいろなことで知恵を出し合うより、相手を貶めるだけの無益な「罵りあい」が多い今日この頃だが、そこんところから考え直さなくてはいけないかと思ったり。消費者と生産者のあいだは、あまりにも隔たりが大きすぎると思ったり。
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