『dancyu』6月号に書きました。
連休明けから連休状態をやって、気がつけば金曜日で、めちゃくちゃアタフタしているが、『dancyu』の掲載誌が届いた。
発売中の『dancyu』6月号、特集タイトルは「人生最後の一食。1000円で何を食べるか?」。こちらのプレジデント社のサイトに目次があります。
http://www.president.co.jp/dan/backnumber/2012/20120600/
とても、おもしろし。とりわけ、最初のコーナー「私が食べたい、最後の一皿」には、糸井重里さんら各界著名人がズラリ。それぞれの「食べること」と「食べ物」に対する考えというか、そういうものが「最後」という場面設定のなかで、あらわれる。著名人のみなさんは、考えることも深い。
その次のコーナーは「究極の選択。食いしん坊は往生際が悪い」。ここにおれは登場するのだが、これは編集部が企画したお題にしたがって迷い、往生際の悪さを、それぞれのライターが書くというもの。おれは、「メンチか海老フライか?」で迷うのだが、西麻布・三河屋のメンチ・コロッケ定食と銀座・三州屋銀座店の海老フライ定食。
3つ目のコーナーは、「トップシェフ競演。1000円で「最後の晩餐」クッキング」で、レシピ付き。あのシェフが最後に作って食べたかったのが「欲望のダブルカツ丼」だったり、「大人のお子様ランチ」だったりする。
ほかに「この街で、一軒1000円の臨死体験!」という企画があって、「朝から行くぜ!大東京の酔っ払い路線、京浜東北線の旅」「リアル昭和タウン野毛」「安ウマの巡礼地天満」といったぐあいに、東京、横浜、大阪で、見ているだけで死にそうな。
とにかく、盛りだくさんが、ほどよくまとまっている。前号、5月号も手伝わせてもらったが(クリック地獄)、特集タイトルの「金持ち×庶民」は大胆なおもしろさはあって挑戦的だったが、プレンジデント誌でやっている特集タイトルをスライドさせた感じで、テーマのこなれがイマイチ足りなかったように思っていた。今回は、テーマがこなれていて、よかった。
この企画については、5月号の取材の最中から担当編集さんと話になっていた。おれは「最後」を聞かれたときに、即座に地元の居酒屋を答えた。そういう話をしているだけでも、おもしろかった。みなさんも、このテーマで話し合ってみると、きっと楽しいでしょう。
「究極の選択」のコーナーは、安定した評価を得ているお店ばかりであるが、それだけに、おれの場合、すでに当ブログで書いたように、少し手こずった。おれは、グルメではないし、グルメな文章は書けないわけで、それはお互い承知の上で手伝いをさせてもらっているし、おれにはどういう文章が求められているか、あるていど見当はついているのだが、それなりの苦労というか試行錯誤があるわけだな。人生、いくつになっても、学習。
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