「日記」に興味を持つ。
「積ん読」という言葉があるが、基本的に、読まない本が増えるのは好きでない。というか、読まない本を持つ習慣がない。だけど、もともとゆっくり読むほうではあるが、最近は、トシのせいか読む根気やスピードが衰えているらしいこともあって、このあいだから少したまっているのが、気になっている。
頂戴した本では、大竹聡さんの初めての小説集『愛と追憶のレモンサワー』(扶桑社)、これは4月10日発行だから、その頃いただいたままで、ほんと申し訳ない。最近は、ハーベスト社の小林さんから『差異の繋争点 現代の差別を読み解く』(天田城介・村上潔・山本崇記=編)、京阪神エルマガジン社の村瀬さんから、『あんこの本』と同じ、姜尚美さん著、齋藤圭吾さん写真、有山達也さんADの『京都の中華』、盛岡のまちの編集室の木村さんから『てくり』15号をいただいている。
ほかに内澤旬子さんの『飼い喰い 三匹の子豚とわたし』(岩波書店)を買ってあるが、まだ手つかず。少し前、内澤さんのサイン会に行った知人が、内澤さんからおれ宛の伝言カードをもらってきて、この本を送るから住所を教えてということだった。買ったあとだったので、とりあえず住所は知らせておいた。
近頃は、どうも早く読んで早く紹介するだけがよいとは限らないと思うことがある。その件については、また、書くとしよう。とにかく、おれのようにあまり本屋に足を運ばない人間にとっては、いろいろな本を頂戴できるのは、大変ありがたいことだ。
で、そうして頂戴したり買った本をあとまわしにして、何をしているのか。確かに忙しくいろいろあるのだが、とくにおれとしては目新しいことは、この2、3日、「オレの酒買い日記」というお題をいただいた原稿を、どう書くかで、あれこれ考えている。
どうせなら、時々見かける「某月某日」式の日記風に書いてみようと思ったが、もともと不勉強のうえに、これまで日記風(日記スタイル)に書いたことがない。そこで、手元にある、日記風の、あるいは「日記文学」というものについて、あれこれ読んでいたら、ガゼン面白い。書いてあることより、そういう文章の書き方に興味を持った。いまさらながら、日記風は、それなりの書き方があるようだと気がつき、そこに興味を持った。日記風の「エッセイ」もあれば、「エッセイ」ではない日記風の小説もあるし。ま、だから「日記文学」というのだろうか。その意味では、おれのこのブログなどは「日記」といわれたりするが、「日記」は意識してなかったし、とても「日記」といえるシロモノではない。
ま、おれは、そんな大それたことを書くわけではないのだが、よーし、この際、日記風を学習してみよう、という気になった。必要に迫られての学習は、それはそれでよいものだ。でも、もう締切りが迫っているから、そうは学習していられない。
NHKラジオ第一、来週水曜日放送の「VIVA!大衆食堂」のデータ原稿を書いて担当さんにメールした。
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