新潟日報「聞く」で聞かれた。
一昨日のエントリー「故郷の南魚沼市六日町で温泉、山菜、酒、級友、ふるさと三昧。」に書いた六日町へ行った、先週土曜日の12日。偶然にも、新潟日報の「聞く」という大きなコーナーに、おれが載った。『大衆食堂パラダイス!』についてのインタビュー記事だが、7段3分の1。電話取材を受けているときは、こんなに大きく載るとは思っていなかったので、ビックリ。
インタビュアーは、編集委員の森沢真理さん。電話で話している時から、この本をよく理解いただいている感じがあった。発売後、半年以上がすぎ、そもそもにぎやかな話題になるような本ではないし、例によって初版で終わりそうな、しかも本紙では発売当初に文庫本の紹介欄で一度紹介されているのに、あらたにじっくり取り上げていただいた。
リードの書き出しは「食のありようは、時代を映す」。「大衆食堂は、地方出身者にとっては故郷につながる場所であり、「近代日本食のスタンダード」が集約されているという。上京してから今年で50年という遠藤さんに、大衆食堂文化論を語ってもらった」。
「■東京の大衆食堂と地方出身者の「熱い関係」について、書かれていますね。」「■若者たちが、集団就職などで次々に首都圏に出ていった時代でした。」という森沢さんにこたえて、おれの話は、おれが上京した62年ごろの東京の様子から大衆食堂が興隆をきわめた70年代を中心に始まる。見出しにもなっているが、「地方出身者集う望郷の場」だったということだ。
次は「■大衆食堂の味の特徴を「普通においしい」と表現されていますね。」ということで、江戸期の一膳飯屋から続く歴史にふれ、「■東京だけでなく、日本各地の大衆食堂を訪ねられたとか。」では、大衆食堂がそれぞれの街や人と深く結びついていることや、その空間の特徴について述べている。
最後は、「■東日本大震災による原発事故の影響で、食に対する関心が高まっています。」ってことで、きわめてコンニチ的話題になり、ま、このへんが、いま「大衆食堂パラダイス!」のポイントになるわけで、普通であることの大切さ、「気どるな、力強くめしをくえ!」ということで、おれの話は終わる。
散漫なおれの話を、上手にまとめていただき感謝です。
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