新緑の山奥で山菜三昧。
チョイと間があいてしまった。
連休明けの月曜日7日は、15時に上野でNHKラジオ第一のすっぴんの担当さんと待ち合わせ、「VIVA!大衆食堂」の打ち合わせ。担当さんは、放送のある平日は、午前4時半起きで、番組は昼頃まで、なんだかんだで終わるのが14時頃だから、15時は普通の会社勤めの19時頃の感じとか。資料を作って行ったので、打ち合わせはスムーズに進み、では飲みましょうと鶯谷の信濃路へ。
それとは直接関係ないが、大統領の前を通ったら、シャッターが閉まり貼紙。めずらしいことだ。見ると、7日8日は社員慰安旅行のため休み。きっと連休中は休みなしだったのだろう。
8日、秩父の山奥へ。この時期に行くのは、何年ぶりだろう。タラの芽、山椒の芽、ワサビの芽、セリ、ウド、フキ、タケノコなど、この時期でないと食べられない山菜を食べては飲み、飲んでは食べ。酔いつぶれて寝て、朝方目が覚めたら、谷川の音がゴウゴウ鳴り響いていた。5月2日ごろに強い雨があったりして、水かさが多かったのだ。
山菜は、70歳なかばで、腰も曲がりかけている老婆が採り料理したもの。山に自然になっているもので、タダではあるが、急峻な山なので、採るのは、けっこう重労働のはず。老爺は、80歳になる。急峻な山の中腹にある、何代にも渡って切り開いた畑まで、毎朝通う。いずれ、耕すものがいなくなる畑だ。
ここ10年のあいだに、20戸あった集落が18戸になった。川の向こう側にある、よそのうちの畑に、カモシカが姿をあらわした。自動車の車庫の前の道の端に、イノシシがほじくって、沢蟹を食べたあとがある。夜中に谷川の音が違う風にうるさいので、戸をあけてみたら、川の中でイノシシが何かをつかまえて食べていた。とか、そんな話をしながら。
しかし、最近、そのように自然に還りつつあるかに見える人間界に、違った動きが出ている。その話は、すごく興味深かったが、年寄りの話なので、細部がイマイチはっきりしない。こんど行ったときに確かめてみたい。おれだって、あと数ヶ月で69歳になる年寄りだが。
とにかく、山奥の年寄りをたぶらかすようなイカガワシイ商売(そういうものがすごく多いのだが)とは違う、おもしろい着眼点の「ニュービジネス」な感じなのだ。
帰ってきたら、待ち構えていたように、某地方新聞の文化部の記者から電話取材。『大衆食堂パラダイス!』を紹介いただけるらしい。発売から半年以上過ぎているが、じっくり読んでいただいてからの取材は、またうれしいものだ。見開き2頁ほど書いた『dancyu』6月号が週明けに発売になっていて、8日の行きの列車の乗り換え時間に書店でパラパラ見た。いつも発売前に掲載誌が届くのだが、今回は今日になっても届いてない。何かの手違いで、近日中に届くだろう。なんだか疲れ果て、買いに出る気もせず。ぼんやりしていたら、某スーパー業界誌から原稿依頼、面白そうなテーマを与えられ、少しキンチョー感が増加。
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