十条・天将から経堂・太田尻家のちさばのゆでロクディムとコラボ。
はあ、なんか、疲れがたまった感じだ。もうあまり夜遊びができるトシじゃねえな。とりあえず、昨日のことを、ザッと書いておこう。
経堂のさばのゆで、本でつながるコメディ「本のつなコメ」というものがあり、ロクディムの渡猛さんとカタヨセヒロシさんという即興コメディコンビとおれのコラボなのだった。これは、つながるコメディ略して「つなコメ」の第2弾企画。
つなコメは、須田泰成さんが、「毎週末、友人たちとビールを飲みながら気軽に笑って楽しむ。/ロンドンのコメディクラブ文化のようなものが日本にもあるといいなと思いはじめて20年。/即興コメディのロクディムさん出演で始まった新しい試み、笑って飲んで近くにいる人たちと知り合って。/「つながるコメディ」で「つなコメ」と名付けてみました。/これは、将来、じわっと日本中に広がるような気がしています。」というもので、須田さんが満を持して長い展望で取り組み始めたもの。
19時開場、20時スタートだったので、出かけるついでに早めに出て、十条の天将に寄り、経堂に着いてからは太田尻家に寄って、20時少し前に会場に着いた。
十条の天将さんは、ほぼ満席に使い混雑だった。飲んで、めし食って、お客さん楽しそう。けっこう、けっこう。ところが、たしか数年前に北区の仕事をしたときに、十条西口開発のことが話題になっていたと思うが、いよいよ本格的に動き出したのか、十条駅前広場に面して、「再開発反対!」の看板が出ていた。隣の板橋は再開発され、駅近くに大きなビルが建ったが、ここ十条駅周辺は、空が広いままだ。かなり広範囲に影響を及ぼす再開発計画だが、はたしてどうなるか。
太田尻家は19時開店早々に入った。天将で生ビール2杯飲んで、腹一杯食べたので、もう腹には入らない。生ビールのみ。しかし、智子さんのおかあさんが作ったというドライカレーを出されて、これがうまい!たしか、もう90歳ぐらいなのではないかと思うが、こんなにうまいドライカレーを作るとは!でも、残念ながら全部は食べきれず、しかし数口食べただけで元気がわくのだった。これで勢いがついて、さばのゆへ行った。
まったく打ち合わせなしのコラボだったが、ロクディムのお二人のおかげで、とても楽しい時間だった。「つながるコメディ」というものだから、ただ二人の演技を見るだけではないのだな。会場の人たち、初対面でも、二人に巻き込まれるように、いつの間にか楽しく話し合っているという、つまり観客同士もつながっていくというコメディの仕組みなのだ。
で、ネタになったのが拙著『大衆食堂パラダイス!』。まず第一ステージは、お二人が、この本からおもしろいと思ったことを取り出して話し出し、即興コメディに入った。休憩をはさんで、お二人とおれとでトーク、というか彼らに訊かれるままに大衆食堂の話などを。思えば、即興コメディと大衆食堂における即興的なコミュニケーションには共通するところがあるようだ。そして、最後は、なんと、おれも加わって彼らと即興コメディをやったのだ。もちろん初チャレンジ。
さばのゆに着いたときから酔っていたが、それからホッピーを飲みつづけで、けっこう酔っていた。それもあってか、即興コメディは、楽しくやれた。大衆食堂の場面から始まり、まったく思いつくまま場当たり的に話は転がり、最後は田舎の旅館で大衆食堂を始めるってところで、めでたく終わった。
会場には、ロクディムの追っかけの方もいて、その一人の男性に聞いたところでは、即興コメディは、確かにいつもうまくいくわけじゃないけど、そこがおもしろいし、そして、時々すごい完成度のものが生まれることがあって、これはもう、ほかにない感動とのこと。
えーと、出版や編集の研究をしている研究員の方と話して、最近の気になる動向など、やはりいろいろ動きがありそうで、興味が引かれた。
そして、そして、コメディのあとの打ち上げの、5月27日に女川と石巻で落語会を行う資金を調達するためのチャリティー英語禁止タイムも、大いに盛り上がって、おれはもう罰金取られっぱなしだった。そもそも、「おれは宇都宮線の終電が無くなったら大宮からタクシーにする」と言ったら、その「タクシー」でも罰金という有様。いやはや楽しい夜で、なかなか帰り難く、ほんとに大宮からタクシーになってしまった。
「つながり」がブームみたいだけど、ブームかどうかに関わらず、また直接何かのためにという目的や魂胆でもなく、直接会って楽しみ語り合ういいつながりを大切にして広げたいものだ。
そうそう、最後になりましたが、『大衆食堂パラダイス!』もお買い上げいただき、ありがとうございました。
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