野暮酒場@小岩と浜田信郎さん。
7月28日(土)は、野暮酒場の営業日だった。「地ウィスキー祭り」ということで、店主が選りすぐった安い地ウィスキーを揃え、至高のハイボールを作って飲ませるというのだ。16時開店だったが、おれは遅れて16時半過ぎに着いた。
看板も暖簾もない入口の戸を開けると、すでににぎやかだった。畳の小上がりの正面に、雑誌の写真で見知った、浜田信郎さん。あの「居酒屋礼賛」のサイトや、『酒場百選』(ちくま文庫)の浜田さんだ。と、その隣にいるのは、このあいだ京阪神エルマガジン社から『東京バス散歩』を出したばかりの白井いち恵さん。なんとまあ、意外な顔ぶれ。ほかに、初めての男子が2人と、もはや野暮酒場の常連といえるワユリさん。彼らは、立石で11時ごろ落ち合って、飲み続けとか。
とにかく、浜田さんと初対面の挨拶。浜田さんとは、だいぶ前に一度メールのやりとりをしたままだった。その後、広島へ転勤になり、夏休みで東京に飲みに来ているところだとか。それにしても、よくぞ野暮酒場にまで。おかげでお会いすることができて、大いにうれしかった。
話しているうちに思い出したが、白井いち恵さんは東京のミーツ別冊の編集に籍を置いていたとき、横浜本で浜田さんと仕事をしているのだった。そしてワユリさんと浜田さんは以前からの飲み友達。そもそも、ワユリさんは、昼間は丸の内のOLさんをやり、夜は中央線沿線でチョイと名の知れた酒場で仕事をしているから、なんだかやけに顔が広い、ということが次第にわかってきた。
地ウィスキーは7種揃っていた。おれが知っている、アリスやワロスはなく、知らないものばかり。どこでどう飲まれているか知らないが、けっこうあるものだ。
店主は、この日に備え、銀座のロックフィッシュへ、ハイボールのノウハウを盗みにいくことまでしたのであるが、そして、確かに出来はよかったが、どうも無難に洗練されていて、これが地ウィスキーの野暮なおもしろさを消している感じもあり、モデルが間違っていた、やはり野暮は野暮の独自の道を追求すべきという反省の結論に至った。
ワユリさんを除く浜田さん御一行は先に帰り、しばらくしてワユリさんも夜のお仕事に行き、入れ替わるようにコンさんや、取次さんがあらわれた。そして、21時ごろだったと思うが、新顔の女性があらわれた。
しかし、こういうわけのわからないはずの酒場に、初めての若い女性が、よくぞ一人で来るものだなあ。彼女は上京して1年ぐらいなのである。てなことは、よく探求すると、野暮酒場のトークライブのテーマになりそうだ。
場は一挙に盛り上がった。いつもなら、地蔵通りの居酒屋へ繰り出す時間だったが、ここに腰を落ち着け、あれこれ女子を中心におしゃべり。でもおれは電車が間に合う時間に出た。7種類のうち5種類までは、飲んだ記憶がある。最後のほうは、よく覚えていない。残った人たちは、最後はやっぱり地蔵通りへ繰り出したらしい。
一昨日の4日は、野暮酒場から10分とかからない江戸川の花火大会で、それにあわせて営業したが、おれは地元の祭りの日だったので行かなかった。
野暮酒場は昨年末のクリスマスイブにグランドオープンで、回を重ねるごとに、じわじわ客が増えている。東京の東端の不便な場所なのに、おもしろいことだ。これから、さらにおもしろいことになるだろう。あせることはない。それにしても、隣の「肉の津南」と、こっちだけは二人三脚状態だな。
画像、一番左は、キンミヤ焼酎の宮崎酒造の地ウィスキー。しかし、このように、どこでも通販で買えるようになると、いったい「地」の「地」ってどういう意味になるのだろうか。てなことも、野暮酒場のトークライブのテーマになりそうだ。
関連
2011/12/25
酒のまにまに。小岩に野暮連の居場所ができた?
| 固定リンク | 0