『大衆食堂パラダイス!』の幸せ。アマゾンにレビューとコメント。
『大衆食堂パラダイス!』は11年9月発売だった。もう1年以上が過ぎ、売り上げは低迷で、重版はありえないだろう。かといって失望もなく、もちろん胸躍ることもなく、淡々と日は過ぎていく。
それでも、ときどき、アマゾンをのぞく。のぞいても、何も変わったことはない。いや、少しずつ「いいね」が増えて「8」になったのは、いつのことだったか。ありがたいことだ。
ありがたいといえば、港町奉行さんのレビュー。自分でもこうは書けないと思う、熱いレビューが、燦然と輝いているのみだった。もう新たなレヴューの投稿もないだろうと思っていた。
ところが、なんと、いましがた見たら、去る26日に、レビューを投稿された方がいたのだ。「一市民」さん。すごく、うれしい内容。
おれの本のレビューは、書きにくいと思う。それは、港町奉行さんのレビューに寄せた一市民さんのコメントが物語っている。
「とりとめのない本書の魅力を簡潔に捉えられた名レビューだと思いました。
こちらのレビューを参考に本書を知り楽しみました。有難うございました。」
これ、本来は、おれが港町奉行さんと一市民さんにするべき、感謝のコメントのようだ。そう、「とりとめのない本」であり、レビューは書きにくいと思う。 ほんとうに、書いて投稿してくださった方には、感謝しかない。
よくおれと一緒に飲む野暮連のやつらなどは、飲んで騒いで楽しんでいるだけで、レビューなど書く気もない。だいたい、レビューが書けるほど、ちゃんと読んでいるかどうかもアヤシイ。と、あいつらに恨み言を述べている場合じゃないな。
おれの本のレビューは、書きにくい。以前にも、何人かの方に言われたことがある。「とりとめのない本」なのである。
それは、半分意図的に、半分は結果的に、おれがイメージしている話しの構造に、「ラーメン構造」のようなものを志向していることによる。もっとわかりやすい構造にまとめればよいのに、そうはならない。それなりの「事情」があるのだが。
その話しはともかく、そういう「とりとめのない本」に、ありがたいレビューをよせていただき、これだけでも、この本を出した甲斐があったと、しみじみ幸せな気分になったのだった。本を出して、こんなにうれしいことはない。
とくにおれの本などは、ケチをつけるつもりになって見れば、いくらでも瑕疵はある。だいたい、とりとめのなさだって、そうだ。これだけしっかりしたレビューを書く方は、そこを、こえてのことであり、広い世間には、すごい人たちがいるなあと思うのだった。
おれも見習って、もっとよくレビューを書けるぐらいの読書力を身につけよう。ま、まずは、もっと本を読まなくてはいかんのだが。どうも、酒の方が優先になってしまい…。と言いながら、いまから、存じ上げないお2人に感謝を捧げる酒を飲もうと思っているのであります。
港町奉行さんと一市民さんには、ただただ感謝だ。ありがとうございました。
アマゾンのレビューを、ご覧ください、こちら。
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