盛況御礼、古墳にこーふんナイト。
去る17日の「古墳にこーふんナイト」は、なかなか充実した内容で、大いに楽しかった。もちろんおれは、出演者は無料の生ビールを、たぶん5杯ぐらいは飲んで、十分楽しんだ。平日なのに、お台場なんていう、辺鄙なところまで、大勢さんにおはこびいただき、ありがとうございました。
東京カルチャーカルチャーでの古墳トークは、これで4回目だったかな?初回が、2010年12月21日だった。行くたびに、カルカル周辺の景色は変わり、ようするに、だんだん「街」のような感じが出来上がっていく。でも、ハコがあるだけで何もない街、まわりの人も「何もない街ね」とささやきあっているのだから、おもしろい。
ま、いちおう、お台場サンセットの景色を撮り、見上げれば空にはメーリーゴーランド、その下にカルカルがあって、案内板があるという光景。
この日は、「古墳にこーふんナイト ~まりこふんの古墳ソングお披露目&奈良・群馬高崎の古墳めぐり旅~」という長いタイトルで、「まりこふんの古墳ソングライブ<新曲披露(箸墓古墳の歌)ほか>」がメイン。司会は、いつものように、テリー植田さん。まりこふんさんと、古墳にコーフン協会理事長の伊藤壮さん、そしておれ。それに、スペシャルゲストとして、まりこふんさんと共演するウルフルケイスケさん。という顔ぶれだった。
平日なので、お客さんの到着が遅れがちだったから、19時スタートを30分遅らせて始まった。トップバッターがおれ。あまり酔わないうちに、おれにしゃべらせようというコンタンか。
おれは「面白いぞ、関東の古墳」というスライドを用意した。おれの場合、古墳でどうコーフンするかについて語ろう、それはいってみれば「とりとめのないコーフン」だってことで話した。2013/02/24「NHKの番組のため古墳部活動。」に書いた、そのとき、スソ古墳部長が作った資料と、撮影した写真、そこから派生した「オオカミの護符」のおもしろさ、さらに、以前に古墳部活動で行った、千葉の「枕石」から天保水滸伝へと、縦横無尽というよりは、やっぱりとりとめなのないコーフンを語った。
ようするに、関東の大地の上に暮らしながら、この大地の暮らしの歴史については、あまり知られてない。どこそこにこんな店がある、こんなおいしいものを食べた、こんな物がはやっている、銀座や渋谷におけるファッションはねこうなんですよ、なーんて、上っ面のことを小利口そうに語っていれば、そこに街の暮らしがあるかのような錯覚をおかし続けている。って、これは『オオカミの護符』が指摘するところであるけど。関東という大地で暮らすことについて、とりとめのない面白さ発見の話なのだ。
つぎが伊藤壮さんで、おれはこの日初対面だった。東京に住んでいるけど、奈良出身の方で、この日のために、わざわざ里帰りして、いろいろ撮影してきた。これが、おもしろかった。古墳の一つ一つを丁寧に紹介するのではなく、とにかく、奈良にはたくさん古墳があるわけで、しかもそろぞれ特徴がある。そこのところを、動画もまじえてスライドでガンガン見せる。桜井市の茶臼山古墳だったかな?のそばにあるテリー植田さんの実家の写真もあって、愉快だった。
そのあと、まりこふんさんが、意外や意外、古墳めぐりしながら集めた古墳グッズなどを紹介。古墳チェアや古墳クッションの「大物」から小物まで、武人埴輪の最中もあるのだ。いやあ、おもしろい。
そして、少々の休憩をはさんでのち、まりこふんさんの古墳ソングライブとなった。爆音のような声量で、とうとうと歌い上げる、古墳愛。ちょいと宮内庁を皮肉るクスリもきいて、何度聴いてもよい。そして、そして、ウルフルケイスケさんが登場。もう、古墳ロックですよ。いや、おれの感じとしては、古墳ロカビリーって感じで、このナマの感覚は、1962年以来のコーフンだった。ケイスケさんは初対面だったが、すごくおもしろい人だ。
なんと、ケイスケさんの実家は、高槻市の今城塚古墳の近くとあって、トークが始まる前の控え室では古墳談義で、大いに盛り上がった。今城塚古墳は、「継体天皇陵」をめぐっていろいろ物議があることだし、行ってみたいところ。
ま、そんなこんなで、けっきょくおれは、飲み干すとスグおかわりが出る生ビールを5杯ぐらい飲んで、そのあと軽く打ち上げ飲み、電車の時間があるから、一足お先に失礼したのだった。
このトークの様子ぜんぶ、ユーストでご覧いただける。後半の古墳ソングライブだけでも、どうぞ。http://www.ustream.tv/recorded/32944011
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