魚沼コシヒカリの産地、十日町市の田んぼと農家を訪ねた。
きのう、新潟県十日町市へ行き、田植え中の田んぼと農家を取材した。いずれも、評判の高い魚沼コシヒカリを作っているが、田んぼがある地形も、稲作の考えも、まったく違う。一方は、山の棚田、一方は川沿いの平坦地。一方は、種にコシヒカリを使用し、一方はコシヒカリBL。一方は、個人兼業営農、一方は、農業法人の営農。
そのように違うが、どちらも、無農薬あるいは減農薬で栽培し、販売は直販というのが、共通している。十日町は、山と川の町で、広い平野はない。農業経営が難しいといわれる、いわゆる、中山間地の農業だが、そこで、それぞれ土地にあった工夫をしている。ためいきが出るほど、よく手入れされた田んぼと出合った。ほんと、米作りは、土と人だ。
近年は天候の激変が多く難しい。今年は、水不足で田植えが遅れ気味だった、一部の水利の悪い田んぼでは、田植えのあと水をかぶっていなくてはならない田の土が露出しているところもあった。何日も、雨が降らないからだ。毎年一回だけの稲作りの勝負に、緊張の日々を送っている。田植えがすむと、毎日が草との格闘になる。都会地でうまい米が食べられるのは、その結果だ。
これからTPPで、日本の農業、とくに米作は、ほんとうに正念場を迎える。大きく様変わりする可能性がある。米を食べている人たちが、どんな農業、どんな米を望むのか、農家まかせにしておかないで、考えなくてはならない。
ということで、詳しくは、後日、こちらのサイト「遠藤哲夫の愛しい俺の米たちよ」に掲載します。
http://www.nippon1-project.com/241
きのうは、プロデューサーの須田泰成さん、写真の木村聡さんと、日帰りだった。現地では、昼ごろから、夕暮れが深くなる6時ごろまで、動きまわった。終わったあとのビールのうまかったこと。
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