昨日のトーク「俺とエロと塩麹と私」は楽しかった。盛況御礼。
話しながら、あらためて、麹も料理もなんておもしろいんだろうと思ってしまった、昨日のトーク。そもそも、ゲストのイラストレーターにして麹料理研究家のおのみささんが、楽しいひと、ということもあった。
トークは18時半スタートだったが、17時半にさばの湯@経堂で待ち合わせた。おのさんは、着物姿でエロを演出、次の日曜日29日のトーク「俺とエロと手拭と私」のゲスト、手拭番長じゅんこさんとあらわれた。参加者にふるまう、塩麹漬ゆでたまごを、タッパーにたくさん入れて。
告知しても反応が少なかったから、数人も集まればよいかなと思っていたが、18時半には、10数名も揃うほどで、急きょテーブルを動かして席を増やし、スタート。
あとは、もう、怒涛のごとく。
おれの故郷には、おれが子供の頃すでにあった麹屋が、いまでも残っている。たぶん、珍しことだと思う。ふりかえって、おれの町で、そんなに麹が愛好されていたかというと、特別そうでもない気がするのだが、おれが9歳ぐらいまでは、自分のうちで味噌を作るのが普通だったし、とくに冬には野菜を麹で漬けたものや甘酒が普通にあった。あまりにも普通すぎたというか。いまでも、カグラナンバンの麹漬があって、こたえられないうまさ。
しかし、自分で麹を買って何かを作ることは、やったことがない。
いったい、おのさんは、どうして麹に興味を持ったのか、という話から始まった。それに、塩麹ブームの発端となった、おのさんの本は、2010年の発行だそうだが、その本は、誕生まで苦労があったようだ。というのも、出してくれる出版社がなくて、企画を持って回っても、出版社がなかなか決まらなかった、という話を、少し前に、おのさんの『麹のおつまみ』(池田書店、2012年)の編集を担当した、おれと瀬尾幸子さん共著の『みんなの大衆めし』の編集担当でもある、佐々木香織さんに聞いていたので、そのあたりの話しにもなった。
そして、おのさんの麹料理のスライドを見ながらトークは、快調爆発。いやあ、このあいだ太田尻家の運動会で、おのさんの麹料理を食べたが、ほんとうにエロうまいのだな。その夜の帰りに、おのさんとじゅんこさんとさばの湯に立ち寄ったときに、このエロトークがひらめいたのだった。
ところが、麹は、酒、焼酎、味噌、醤油など…日本ならではのこうした食品に幅広く使われているし、麹なしでは出来ないものなのに、あまり意識されず話題にならなかったのは、そのものは「黒子」だったからだろう。
だけど「塩麹」となると、これは立派な調味料として、台所やテーブルに置かれる。そこが「塩麹」の飛躍なのだ。
麹という「生物」のおもしろさ。その効用、高分子の低分子化だの、料理は、ようするに化学、素材を化けさせるおもしろさなのだ。と、話しているうちに、おれはドンドン興奮するのだった。ほんとエロ興奮した。
1時間少し話したら、疲れてしまったので、トツゼン終わることにした。トシのせいかい、マイクを使わないと、とくに会場に野暮なウルサイ連中がいて、ほんとうは、おれとおのさんで向かい合ってしゃべっているのを、会場のひとに聞いてもらうという感じがよいのだが、おれとおのさんは会場のほうへ向かって、声を張りあげていなくてはならない状態だった。だから、疲れて、やめてしまった。
あとは、怒涛の飲み会。須田さんが撮ってくれた写真を掲載するけど、これで見ると参加者は19名。よく集まってくださいました。おれは、まいどのことながら、電車の時間もあって、早めに退散。
さて次回のエロトークは、手拭番長じゅんこさんと、「俺とエロと手拭と私」だ。これも、おもしろくなること、まちがいない。じゅんこさんも楽しいひとだからね。たぶん、手拭を使って四十八手をエロ演じることになるだろう。
申し込みは、さばの湯へ。
http://sabanoyu.oyucafe.net/schedule
塩麹をチョイと料理に使えば、野菜も肉も魚も、エロうまくなること請け合い。おのさんの最新刊『おのみさの 麹のよさを200%引き出すアイデア帖』(メディアファクトリー)の帯には、『塩麹おかず』など累計35万部!」とある。おのさんはイラストレーターでもあるから、イラストをふんだんに使って、見ても楽しい。ありふれたものが、塩麹で一段とうまくなる。
ありふれたものを活かす塩麹料理、やってみよう。
塩麹料理は、まさに日本文化。「和食」なんていう能書きには、ほとんど顔を出さないが、これこそ日本の風土ならではの麹菌を活かした料理なのだ。
おのさんのブログ「糀料理研究室」は、こちら。昨日の報告もあります。
http://koujieeen.exblog.jp/22276060/
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