遅いメモ、ライブと3回目の新年会とか、とか。
世間は、「イスラム国」の「人質」のことで騒がしい。その件は、このあいだ「サイクス・ピコ体制」を知ったばかりなので、別に書くとして、一週間以上すぎてしまったが、17日の土曜日、北浦和クークーバードで原田茶飯事さんのライブがあると知って、行って来た。
原田さんは、09年10月25日、下北沢のスロコメにおける、おれの「泥酔論」トーク9回目に、ゲスト出演してくれた。その後お互いにご無沙汰だったのだけど、北浦和クークーバードで、いろいろな偶然と必然が重なって、再会。
19時スタートだったが、用があって20時半ごろ着いたら、熱演の真っ最中。その様子が、5年前と、まるで違うので、まず驚いた。
『デトロイト・メタル・シティ』の根岸がクラウザー様に変身した感じ、というとオーバーだが。5年前は、どちらかというと、ファッションから草食系シティ・ボーイっぽく、チョイとシャイで、ぽろろんとギターを奏でながら歌うのはソフトでフェミニンで繊細って感じだったのだが、この夜は、ロックでアクティブ。
ご自分でも、「テイストの幅が広がって」と言っていたが、そもそも彼は大阪の人(この夜聞いたら、大阪でも岸和田)で、5年前は上京して間もないころだったと思うが、「大阪人」の「地」が出た感じでもあり、演奏のあいだのトークまでとても楽しかった。
2年前から原田さんを追いかけているという若い女性から聞いたところによると、2年前と比べても、かなりうまくなっていると言っていた。
精力的にライブをこなしながら、春ぐらいには、バンドの盤が出るとか。30歳前後から数年間ってのは、脱皮しながら実力がついていく時期でもあるし、たくましく成長している様子は、頼もしく、これから大いに注目していこう。短い時間だったけど、あれこれ話せて、よかった。
22日の木曜日は、王子の会の新年会。これで今年の新年会は3つ目だが、これで最後。王子の会だが、鴬谷に安くてうまい中華があるというので、そこになった。
18時集合。参加は、6名。昨年末で退社した方のあとがまの新人さんが初参加。例によってHさんは仕事が終わるのが19時ごろなので遅参。
Hさんが来るまでのあいだ、彼のウワサ話をしていたが、そろそろ異動のタイミングになっているらしい。でも、彼のあとをやれる人がいるか。今年の春の人事、どうなるか。
そして、Hさんが登場したのだが、なんだか様子が違う。彼は、うれしいことがあると、すぐ顔や態度に出るのだ。みんなで突っ込むと、正月休み中に彼女ができちゃったとかで、もうそれからは、その話となった。
いやあ、いいねえ、うらやましいねえ。おれはもうダメだからなあ。
中華だからトーゼン紹興酒だよなと思って、ボトル一本、燗でとったのに、誰も飲まず、おれが一人で空けた。
昨日、東大宮駅の本屋に寄ったら、『新潮45』の特集が「『出版文化』こそ国の根幹である」というタイトルで、「国の根幹」なんていっているようじゃダメな内容だろうなあと思いながらも買って来て、パラパラ見ているのだが、ところどころ同意できるところがあるとはいえ、やはり根本のところがダメ。
これまでも、このテの記事は、たくさんあるのだが、「本が売れない」「本屋が減っている」「アマゾンが~」とかの話は、仲間内話のようなもので、実態把握や分析もお粗末だし、そもそもこういう特集を組めば、仲間が買ってくれて売れるだろう、ていどの企画でしかない。そこに病巣があるわけだけど。
しかし、考えてみると、おれの今年の3つの新年会は、そういう出版関係とは、まったく無縁で、こういう出版関係者から声もかからない存在は、悲しむべきか、喜ぶべきか。
以前、あるライターさんが、出版社(大手3社の下ぐらいに有名なところ)から歳暮をもらったとかで、「やっとここまできた」と喜んでいたが……ムニャムニャムニャ。
今年は新年早々から、スタートラインにのりそうな面白い新企画の話があるのだが、それはともかく、以前から懸案だった「ザ大衆食」のサイトのリニューアルに、着手した。
あちこち、少しずつだが、変えて、このまま変え続けて、完成はないかもしれない。
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