北浦和スウィングフェスティバルのち「川の東京学」的散歩、蕨で泥酔。
昨日は北浦和スウィングフェスティバルの日だった。
「川の東京学」トークの相棒、有馬さんが、次回のトークの打ち合わせのため、こちらまで来てくれるというので、前回の打ち合わせも北浦和で飲みながらだったし、ではついでに、フェスティバル参加プログラムである、野笛とタイヂのライブを古本酒場・狸穴で一緒に聴きましょうかと、14時半に狸穴で待ち合わせた。
北浦和スウィングフェスティバルは、「北浦和」の西口商店街と参加店で開催され、今年は10年10回目。街角や店内から音が鳴っている通りをゆくと、「イッカイ」の会場近くで、猪瀬さんと会った。ひさしぶりだ。奥さんも昨年生まれた、7か月の娘さんを乳母車に乗せて。みな元気そうで、めでたし。
イッカイの斜め前では、猪瀬さんの説明によると、見沼農園のメンバー2人による、この日のために、この日結成し、この日演奏が終わったら解散という「超人アミーゴ」が演奏していた。解散するのは、モッタイナイ。
古本酒場狸穴での、野笛とタイヂのライブは、いい感じだった。野笛さんのコミカルな歌詞のフォークに、たびたび笑いが起きる。野笛さんタイジさんは、北浦和クークーバードでの猪瀬さんとおれのトークに来てくださったり、何度か会っているが、ライブは都内でやることが多いので、初めてだった。壁に古本が詰まった小さなハコの古本酒場の雰囲気にもピッタリ。またやって欲しいねえ。
北浦和のあとは、有馬さんと川口へ。荒川土手や芝川沿いを「川の東京学」的散歩。キューポラのある街から、「美しいきれいな」消費都市への変貌を象徴する、タワーマンションや、新住民のマンションに押されながらも、まだ残っている鋳物工場を眺めたり、1時間ほどウロウロした。
川沿いは、工場、労働者の街だったのだねえ。
川口駅前の銅像は、鋳物工場の労働者。台座に「働く歓び」の文字。芸術や文化を上に貴び、肉体労働を下におき蔑む、イカレタ思想の対極でもあるし、川辺の「働く歓び」を搾取してきた「東京」の構造にも思い当たる。一切合財を飲みこんで、川は流れ、時代は移るか。
川口のあとは、蕨へ行って、2軒ハシゴ。イチオウ、次回の「川の東京学」トークの打ち合わせのはずで、有馬さんは『大衆食堂の研究』まで持ってきていたのだが、打ち合わせになったのだろうか。ただただ泥酔。
次回のトークは、『大衆食堂の研究』発刊20年の来月。この本を書いた当時は、「川の東京学」という言葉は頭になかったが、じつに川の東京学的な内容なのだ。そのあたりは、トークのときに。
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