「食とアートのくされ縁」。
現代美術家の新宅陸仁さんから案内が届いた。
このタイトルがいい。なんだか、おもしろそう。
これは、9月8日(火)から27日(日)のあいだ開催される、新宅陸仁さんの個展「カップヌードルの滝」のオープニング+トークイベントの、対談のタイトルなのだ。
対談は、新宅陸仁さんと花房太一さん(アートクリティック)。個展の会場でもある谷中の〈HAGISO〉で行われる。
詳しくは、新宅さんのサイトを、ご覧ください。
http://tomonishintaku.com/
この世のことは、7割方が、くされ縁やしがらみだ、だからこそ、あとの3割は科学的かつ合理的にする必要がある。といったのは、誰だったか。くされ縁やしがらみについては、アートに、おまかせしよう。
案内状には、
Are you hungry?
そんなキャッチフレーズでカップヌードルのCMが流れたのは1992年のことである。
それから23年後、世界80カ国で300億食を突破した現在、その問いかけに対する回答を示してみたいと思う。
とある。
新宅さんは、1982年広島生まれ。拙著『大衆めし 激動の戦後史:「いいモノ」食ってりゃ幸せか?』を読んで、「食べるという行為はもっと社会的な行為である」という主張に大変感銘を受けた、とのことだが、同時に、「なんか後半になると急に飲み屋のおっさんの愚痴だか説教みたいになってきて、絶対おまえ酒飲みながら書いただろ、とか思った」と、直感鋭い、愉快なひとだ。
なお、クロージング+トークイベントは、9月27日で、鼎談「天然パーマとちぢれ麺 ― 自然と人工の境界を考える」 新宅陸仁さん×村山吾郎さん(美術家)×飯盛希さん。(美術批評)。これも、おもしろそう。
文筆系の食べ物の話は、時流にのりたいのか、小賢しい話が多く、チャレンジや攻めがなくてツマラナイが、アート系の人たち、とくに現代アート系は、果敢に攻めるから、おもしろいことが多い。
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