10月10日(土)は、小岩の野暮酒場で「つつっこ」を食べる会。
つつっこは、秩父・小鹿野町地方に伝わる料理。
以前、「路地と人」でも試食してもらったことがあるけど、この夏のお盆の帰省のときに妻と義母が作ったものがあるので、これを、食べようってことで、10日の野暮酒場は17時開店、18時スタート。
といっても、用意できるのは、8個ぐらい。1個2人で食べれば、味見としては十分の量。それなら16人分になるから、野暮酒場としては、ちょうどよいぐらいだろう。もし参加が多いようなら、1個を3人で食べるようになるか。それでも、どんなものかはわかる。でも、そんなには集まらないにちがいない。
つつっこは、もち米、小豆、粟、きびなどを、季節によって朴の葉かトチの葉に包んで、棕櫚のひもでしばり、茹でたもの。朴の葉かトチの葉と棕櫚は、湯通しをしてから使う。ま、それぞれの家のやり方があるだろうけど。
チマキと似たような作り方だが、この地方では、チマキは作らずにつつっこを作る。家のまわりに笹の葉はないが、 棕櫚も朴もトチもある。
茹でるのは、台所の外の釜。
茹であがったつつっこは、食べるときに棕櫚のひもをとき、葉を広げて、そこにおかずものせて食べる。その写真が見つからないのだが、つつっこに味はついていないので、煮物やキンピラや梅干しなどと食べると、とてもうまい。もち米と小豆と粟やキビとのハーモニーが、とても素朴な味わい。滋味ってやつですね。
昔は米作が不可能な地域にも、たくさん人が住んでいたわけで、そこでは、こうした雑穀や蕎麦やうどんが日常食だった。戦後に確立した米食中心史観の視線とはちがう、食と生活の実態に即して考えるのも、大衆食の視点。
秩父・小鹿野町は、小岩のある江戸川区と江東区の境を流れる荒川の上流で、「川の東京学」的に見ても、つながりのあるところ。また、勝手に非公式物産展番外編にもなるか。
当日は、つつっこや小鹿野のスライドも用意し、これを見ながら、大いに飲み食いしたい。
小鹿野町のつつっこのことは、ザ大衆食に書いてある。こちらには、茹であがって食べるとこの写真もある。
http://homepage2.nifty.com/entetsu/sinbun/tutuko.htm
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2015/08/17
ますます浮世離れ、秩父の山奥で、飲み過ごす。
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