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2015/09/09

下北沢で打ち合わせ飲み。

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6日の日曜日に泥酔記憶喪失帰宅した翌日の7日は、二日酔いは身体がだるいていどでたいしたことなく、18時から下北沢で打ち合わせだった。

下北沢の駅は地下化の工事中だし、周辺もどんどん変わって、ただでさえ入れ替わりが激しかった街は、もうどこが変わったかも判然としない変わりよう。

アルシーヴ社で待ち合わせて、近くの居酒屋へ。都市のしくみとくらしの研究誌『city&kife』の原稿の打ち合わせなのだ。

同誌の最近の特集は、「新しいパートナーシップ PPP>PFI>コンセッション方式」「新しい図書館」「空き家 家と暮らしと地域のこれから」というぐあいに、あいかわらずビビットなケーススタディが中心にまとめられている。

比較的新しい連載、スキマ探検隊による「スキマファイル」が、すごく面白い。

で、次号は、酒が関係するのだけど、少しテーマがバクゼンとしているから、うまい酒を飲みながら絞ろうとなったしだい。

いま、「地方創生」とかで、いろいろ税金も動いているのだけど、なにしろタテ割り行政もあって、「まちづくり」だの「まちおこし」だの「地域おこし」だの「地域活性化」だの、わけがわからない。

しかし、考えてみると、ワザワザそのような予算を組んでやれば、うまくいくのかという気がしないでもない。普通に地域の産業や暮らしが成り立つように税金を使ってきて、うまくいかないのなら、どこかおかしいところがあるわけで、それをそのままにして、「地方創生」の予算を組むというのは、なんか筋がちがう。という気がするのだが、そういうことは、このことに限らずあるわけで、根本的なところから、いろいろ動きが激しいわけだ。

それはともかく、陸奥八仙から初めて、何種類かの清酒を飲み、80年前後ぐらいからの酒と飲酒のマーケットの動き、それと地域の関係を、ああでもないこうでもないと話しているうちに、なんとなくテーマは絞られた。

あれこれ話しているうちに、最近おれも気になっていた「洗練しすぎ問題」になり、なぜそういうことになってしまうのかという話は、クックパッドやサノケンさん問題のことも含め、なかなか面白かった。この話が一番おもしろかったかな。

リーズナブルやスタンダードがない、青天井の「洗練しすぎ」は、いま日本人が背負っている一つの不幸というか。

より洗練をめざし、お互いの首を絞めあいながら縊路にはまる構図から脱却し、オリジナルな地平が拓けるか。それができないから、コンニチの事態になったのではないか。でも行き詰まれば、ほかの道を探すしかないだろう。でも、「洗練しすぎ」になれた感覚や思想で可能か。気が付いている人は、まだ日本の体力が残っているうちにと考えている人もいるようだが、なかなか難しい。それにもう「体力が残っている」といえる状態でもないような。あれこれ、あれこれ、悩ましい。

ちかごろ都内の酒場は2時間の時間制限があるところが増えているようで、それは、安くうまくを成り立たせるために必要なことでもあるらしいし、だいたい、おなじ店で2時間すぎてもデレデレ飲んで、店も客もいいことはない。と、おれも思うようになった。

ということで、2時間過ぎたところで、おひらき。2時間飲んだぐらいじゃ充ち足りない身体は、さらに飲みたがるので、安全圏の東大宮に着いてから、ガルプキッチンで飲んで、無事に帰宅。トシのせいか、二晩続けて遅くまで飲むと、くたびれる。

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