4月21日発売。獅子文六『食味歳時記』中公文庫が復刊、解説を書きました。
すでに予約受付が始まっているけど、4月21日に中公文庫から発売の、獅子文六『食味歳時記』の解説を書いています。
文庫の解説を書いたのは初めて。しかも、中公文庫。しかも、獅子文六の作品。おれが解説でよいのかと意外だったけど、書けた。
これは、1997年版(写真)の復刊。解説の依頼をいただくまで知らなかったが、ちかごろ獅子文六が再び読まれているのだそうだ。
1997年版の解説は、尾崎秀樹だ。
「サヴァランはグールマンディーズを定義して、「味覚を喜ばすものを情熱的に理知的にまた学習的に愛する心」としている。日本でのグールマンディーズを挙げるとすれば、村井弦斎、木下謙次郎、本山荻舟にはじまり、北大路魯山人、辻嘉一、小島政二郎、谷崎潤一郎、獅子文六とつづく。/獅子文六は昭和三十六年に『飲み・食い・書く』を角川書店から刊行し、昭和四十三年には『食味歳時記』を文藝春秋から出版した。他にも未収録の食のエッセイは少くない。/この文庫に収められた「食味歳時記」は文字どおり、食に関する歳時記だ。昭和四十三年の一月から十二月まで『ミセス』に連載された。」
と、尾崎秀樹は書いている。はて、おれは、どのように書いたでしょうか。ご覧になってくださいまし。
『ミセス』の連載終了と同時ぐらいに文藝春秋から出版になり、その翌年、獅子文六は文化勲章を受章、その一か月後に76歳で亡くなっている。
1979年1月に文春文庫からも刊行された。
詳しいことは、見本が届いてから、このブログに書きます。とにかく、よろしく~。
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