北浦和スウィングフェスティバル。
一昨日の5日(日)は北浦和スウィングフェスティバル。明け方まで降っていた雨はきれいにやんだ。今年で11回目だが、これまで一度も降られたことはないという話を会場で聞いた。
北浦和西口銀座商店街を中心に10の会場で、出演者による演奏が繰り広げられる。去年はじめて行ったのだが、だらしないぐらい自由な雰囲気で、無理矢理ノリノリにさせられることもなく、だけどいい演奏を自分勝手に楽しめるのがよいのだ。
今回も、出演者の一人が「アーチストじゃなくて出演者でいいの」といって会場を笑わせていたが、「ジャズ」だの「ミュージック」だのと気取ってないのもいい。
最初のプログラムは12時半ごろのスタートだったが、14時半ごろに着いて、18時ごろまで5会場ぐらいをまわり、たっぷり楽しんだ。日差しが強く、外の会場もあったので、ビールを飲み続け。酒と音楽にスウィングしたいい一日だった。
森熊美術館駐車場のジャリのうえで「アノアとペロ」。なんとまあシュールな光景。軽快なスウィング調のオリジナル曲を中心に、たっぷり。
北浦和公園では噴水をバックに大きな木の下で「Jazzmals」が、「サマータイム」や「A列車で行こう」などスタンダードナンバーを次々と。かたちを変える噴水の背景も含めていい感じ。シートを広げてワインを飲んでいた人たちも立ちあがり、スウィング。
おれの目当ては17時10分からの、「狸穴」での「野笛とタイヂ」だった。いやあ、やっぱりよかった。この夏の「FUJI ROCK FESTIVAL'16」に出演することが決まったこともあってか、ますます快調、絶好調。
弾き語りでおだやかに始まり。
しだいにアップテンポ。「四畳半の魔窟」は、あいかわらず歌詞のセンスも最高。皮肉もユーモアも効いて、ああ、こんな文章を書いてみたいなと刺激を受けたり。
タイヂさんは以前はレゲエもやっていたそうで、レゲエ調が入り。
そのうち野笛さんは、被っていた帽子がふっとび、髪をふりみだし。
帽子を被っているところしか知らなかったから、え~、おもっていたよりかなり若くて、おどろいた。
最後は、もうロカビリーだ。野笛さんは立ち上がり、狭い床でのたうちながらギターを鳴らし、そして、ギターをかついで弦をかく、激しいロックンロールなエンディングだった。ひゃっほ~。
「野笛とタイヂ」に、これからも大いに期待。
いまどき「まちおこし」だのと、カルチャーっぽいイベントが盛んだけど、ここのはそういうリクツ抜きで楽しめるのがいい。商売っ気はないし、誰かが仕切っている気配も、誰かに仕切られている気配もない。ゾロゾロ集まって来て、演奏する人は演奏し、楽しむ人は楽しむ。はあ、音楽っていいねえとおもう。それで、それが、十分なのだ。
また来年もやってほしいな。
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