ひさしぶりに血液検査を受けることになる成り行き。
17日の金曜日、打ち合わせのため駒込へ行った。駒込は、すっかりご無沙汰している。その間に、どんどん変わっている。巣鴨のときわ食堂も出店したしね。
それにしても、駒込駅北口から古河庭園のほうへ向かって下っていると見えた銭湯「亀の湯」は、この道を以前に何度か通っているのに、いままで気がつかなかった。
かつてはつながっていたであろう商店街のアーケードが、ここだけ「亀の湯」と一緒に残っている。この残り方はなかなか興味深い。
打ち合わせの結果、とにかく血液検査をして、肝臓のアンバイを見ることになった。それによって、書く内容も変わるだろうドキュメンタリーな進行。
毎年、市から健診をせよとの通知がくる。いつも封も切らずにそのへんに投げておくので、ハテ今年のはあるかなと探したら、先一昨年の分から開封しないままで見つかった。
ついでに見つかった、以前の健診のファイルには、いくつかの健診の結果があった。最後に人間ドックを受けたのは1991年と記憶していたのだが、その結果は見つからない。1987年のものがあったが、その翌年に急性肝炎で入院し、そのときもその後も、1991年までは毎年検診を受けているはずだ。
けっきょく、1997年の血液検査の結果が、最新ということだ。「健診」ではなく血液検査のみ。
肝機能関係の数値は、GOTが130、GPTが108、AL-Pが444、γ-GTPが99で、いずれも平均値より高い、赤字マーク。平均値におさまっているのは、LDHの377だけ。
ほかの赤字マークは、「尿素窒素」という肥料みたいな名前の数値が6で平均以下。
CRPというやつが、4+。
結果の高い数値を鉛筆で丸く囲ったりしたのは、たぶん医者が説明してくれたのだろうけど、覚えていない。でも、そう厳しいことをいわれた記憶はない。
そのときは、いろいろ湿疹が出るので医者にかかったのだが、「ダストアレルギー」と診断された。それ以上検査をすれば、アレルギー物質を特定できる可能性もあったが、「可能性」だし、わかるまでどれぐらい検査費用をとられるかわからないし、そのうち湿疹は出なくなったので、それでオシマイ。
以後、医者には、風邪らしきもので一度かかり、8年前にここ東大宮に越してからは、指の爪の下になにかの菌が入り膿んだのをグサッと退治してもらっただけ。ほかは自覚症状もない。あっても鈍感で気づかないのかもしれないが。
その前もそれからも酒は一日も欠かさず飲んでいるから、こんどの検査でどんな結果がでるか、なんだかたのしみになってきた。
たのしみになって、「健康」ってなんだろう「病気」ってなんだろうと、ほかの仕事を放り出してあれこれ本を見ていると、なかなかおもしろい。チョイと古いがTASC発行・アルシーヴ社制作の『談』1995年51号に、柴田二郎さんが「医療は宗教である」を書いていておもしろかった。
そういえば、「健康」は、「ご神体」みたいなものだなとおもった。「幸福」も、そうか。ま、自分がご神体って日本人が、いちばん多い気がする。「生命体」そのものが「神秘」なわけだけど。
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