19日のメモ。
19日は、わめぞ一味が運営の第34回鬼子母神通り「みちくさ市」の日だったが、あいにくの雨で、連続講座だけの開催となった。
おれの場合は、晴れたらロケハンなどがあって行けなかったのだが、雨のおかげで、この講座に出席できてよかった。
みちくさ市連続講座 第7回『作品と商品』のあいだ~表現という仕事のリアルな現場の話~
聞き手:中野達仁さん 司会:武田俊さん ゲスト:真利子哲也さん(映画監督)
会場 雑司が谷地域文化創造館 第2会議室 13時半~
今回は、聞き手の中野さんがCMディレクター、ゲストの真利子さんは映画監督で、ようするに2人とも映像の制作者だったので、盛り上がりもちがい、おもしろい話を聞けた。
CMと映画のちがいは「尺(長さ)のちがいではない」をめぐる話は、いろいろな角度から2人の突っ込みあいがあって、興味深かった。おれも昔CM制作には何本か関わったことがあり、そのときのことなども思いだした。
「尺のちがいではない」には、文章の長短にも通じる内容があった。長いほどよい、長い方が優れている、長いものを作れる人が優れている、長くなくてはよいのが作れない、なーんてことは関係ないのは、俳句と短編、長編の小説を比べてもわかる。あと、文章の世界では、「エッセイ」「コラム」は軽く、それより「随筆」が重く上に見られがちだけど、そんなことはなんの根拠もないわけだ。
それから、2人ともフィルム時代を経てデジタルに移行しているので、そのへんの話もおもしろかった。フィルムではフレームやコマがつきまとうけど、デジタルになるとその感覚がちがってくる話も、文章につながる点がある。
印刷物の場合は、書く文字数(原稿枚数)に制限があるが、WEBの場合は、このブログだってそうだが、ページの概念がなく制限がゆるいなど。その仕組みやプラスとマイナスなど。最初からデジタルの経験しかないと、わかりにくい。
真利子監督の最新作、第69回ロカルノ国際映画祭の新進監督コンペティション部門で、最優秀新進監督賞 を受賞した 『ディストラクション・ベイビーズ』の出来るまでと、海外の反応の話もおもしろかった。映像を見ながらだったし。
『ディストラクション・ベイビーズ』は「作品」が「商品」になったもので、もろ連続講座のテーマに関係する内容だった。発端から取材やプレゼンテーションそして撮影や音楽、それぞれのレベルの具体的な話は、やはり印刷物にも共通することがあった。
しかし、いつも感じるのだが、なぜか、映像関係者は「大人」なのだなあ。大勢が関わる仕事をしているからだろうか。真利子さんが制作に関わる人の規模と自分の能力の関係についても語っていたのが印象に残った。
講座は15時半ごろ終わった。いつもなら、古本市の後片付けをして18時ぐらいから打ち上げになるのだが、この日は講座の会場の片付けだけだから、それをみんなですまし、池袋西口の「ふくろ」で一次会となった。ずいぶん参加者がいたが、若い女子が多かったのは劇団員たちで、やはり監督の周りには若い女子の俳優のタマゴたちが集まるのだなあ。うらやましいなあ。
講座には畠中さんも来ていたのだが、当然、打ち上げにも参加で、ひさしぶりに話して大笑いが止まらなかった。18時ごろ、いつもの「サン浜名」に移動。
写真は、おれが先に帰るとき、送って出た落武者武藤さんが撮った。
その武藤さんに誘われて、22日は、桶川のベニバナウォーク桶川で開催のGOING UNDER GROUNDのフリーライブへ行った。GOINGの松本素生さんと一緒の写真は、一年前の9月のみちくさ市の打ち上げで、武藤さんが撮ったのだった。
22日は、初めて桶川に行き、GOINGのライブを楽しみ、新アルバムの「Out Of Blue」を買ってから、桶川を散歩し、とうぜん飲んだ。すごくおもしろ楽しかった。その様子は、近日アップのつもり。
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