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2017/06/03

東京新聞「大衆食堂ランチ」55回目、小岩・ラーメン餃子三平。

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もう6月になってしまった。ブログの更新もせずにでれでれ過ごしているうちに月日はミサイルの速さで去り気がつけば棺桶の中、ってなことになるか。ミサイルの速さってどれぐらいか知らないけど、矢よりは速そう。

先月の第三金曜日19日は、東京新聞に連載の「大衆食堂ランチ」の掲載日だった。今回は、小岩の「ラーメン餃子三平」だ。こちら東京新聞のサイトで本文をご覧いただける。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyoguide/gourmet/lunch/CK2017051902000166.html

この店は、この一年間ぐらい、最もよく行っている店だ。つい先日28日も行ったばかり。というのも、小岩の野暮酒場で飲んだあと野暮一同で行くからだ。

ここは大ハコだから、野暮が10人ほどまとまって入っても座れるということもあるが、店内の猥雑感がいい。「ラーメン餃子」を謳うが、安い中華のメニューが充実している、それにボールが安い。帰りの電車ギリギリまで過ごす。

小岩は、都内で一番おもしろい街だと思う。最近、タワーマンションが一棟建ったが、そんなことではビクともしない猥雑な生命力がある。

秋葉原から総武線に乗ると、隣の新小岩までは再開発による「新郊外化」が進んでいるのがわかるが、小岩はその流れから独立している。前回、2017/05/20「東京新聞「大衆食堂ランチ」54回目、葛飾区・ときわ食堂金町。」に書いたように、「国境の町」の情緒がある。ま、外国人も多く、エスニック系料理では都内屈指の人気店もある街なのだが。

とにかく、猥雑な生命力たるや、小岩駅北口そばにあるヨーカドーすらワイワイザツザツに飲みこんでしまう街なのだ。

010その小岩の象徴的存在、南口そばの横丁「地蔵通り」に、「ラーメン餃子三平」はある。この通りで最も猥雑な生命感にあわふれている店だと思う。

「植むら」「阿波屋」「くるま」など、いい居酒屋が揃っている。最近は立ち飲みもできたし、業務スーパーもできたし、いい味を出しているおやじが店先に立つ古い店舗型風俗営業店もある。短い狭い通りに、さまざまな業種や業態が密集している。

書くのに力が入ってしまった。小岩へ行って三平で飲み食いしていると、こじゃれた大都市に吸い上げられそうな生命力がよみがえるのだな。

小岩には、古い、いわゆる和食メニューもある大衆食堂が何軒かあったが、みな無くなってしまった。

そういえば、以前、もう10年ぐらいになるかなあ、それらの大衆食堂があった頃、小岩からバスを乗り換え池袋までというのをやった。都バス一日券を買って、小岩から錦糸町、錦糸町から浅草、浅草から池袋というぐあいだ。

とにかく、小岩は、安く飲めるし、たのしくおもしろい街だ。

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