「パンクマガジン『Jam』の神話」特集。
クソ暑い日が続いている。おれのようなジジイは、まっぴるま出かけるのもイノチガケだ。
一昨日、そのまっぴるま、打ち合わせがあった。ま、大宮まで来ていただいて、伯爵は混んでいたので、ファミレスの冷房で涼みながらだったが。話がおもしろく、気がつけば、4時間近く。
そして、なんと、ツイッターで知って、この本はゼッタイに買う!と決めていた本をいただいた。
「パンクマガジン『Jam』の神話」特集の『Spectater』の最新号なのだ。『Spectater』という雑誌の編集に赤田祐一さんが関わっているとは知らなかった。
赤田さんと次号の企画の相談だったので、赤塚不二夫特集の号と2冊いただいた。いただくまで、おれの頭のなかでは、『Spectater』と『Jam』特集と赤田さんはバラバラだったのだ。
うれし~、舞い上がった。
ハチャメチャな80年前後のカウンターカルチャーやサブカルチャーの熱気がビシバシ炸裂している。
がははは、「X-LAND」名誉市民には、植草甚一もいるぞ。「X」というのは、「秘密めいていかがわしいもの」という意味だぜ。松岡正剛さんなんか、「名誉市民」にはのっていないが、「名誉」以上の関係だったのだからな。『Jam』は、松岡さんの『遊』のパンク版といえるか?
でも、『Jam』は、いちおう、「自販機本」といわれるエロ雑誌。表紙はエロだ、グラビアにも少しエロがあるが、エロを期待して買って裏切られても、自販機じゃ返本できない。
1979年、おれが仕事する事務所に、これを持っているやつがいた。
当時の『本の雑誌』が、「こういうガトリング銃のようなエネルギー雑誌をみつけた時のコーフンはすごい」と紹介していたとは知らなかった。近頃の『本の雑誌』には、そういうエネルギーを見つけるエネルギーもないように見えるね。とは、よけいなことか。
赤田さんは、『Jam』を紹介するにあたり、こう書いているよ。
「私は、過剰な除菌やデオドラントの健康志向は、生きものとして、衰微のあらわれではないかと考えています。少々の毒、もしくは異物をも受け入れられることが、人間および社会の健康の証ではないかという立場に立つ人間です。社会の常識や良識は往々にして生きる力や自由を押さえつけようとし、独創的に生きようとする人たちをLINEから排除したり冷笑を浴びさせたりするような傾向がありますが、これに対抗するにはある程度の「毒」という思想が不可欠ではないでしょうか」
『Spectater』も熱い。
近年は洗練ばかりに閉塞し、気取った受け狙いばかりで、突き抜ける熱いパンクが足りないね。
もっとパンクに!
この特集で、パンクを補給しよう。
暑いのに熱くなってしまった。
おれの頭のなかは、赤田さんとの打ち合わせのことで一杯だ。赤田さん、よくおれのことを思い出してくださいました。この夏は、この企画でとばす。
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