新橋で国際詐欺団の飲み。
きのうは、国際詐欺団佐世保ブランチのどらが上京したので、17時から新橋の「野焼」で飲んだ。
新橋に事務所がある国際詐欺団本部のけんじとゆい、どら、おれ。途中まで2カ月ほど前に本部に入社した詐欺見習いの男がいた。
愉快だった、詐欺師たちはおもしろい。世の中どうなろうと、詐欺師は生きのびるのだな。
けんじが台湾へ行くと必ず大量に買うという「からすみ」をもらった。やつが絶賛するもので、これを食べると日本のからすみなんか食う気がしなくなるというものらしい。その食べ方まで伝授された。
からすみはこれから食べるのだが、どらが佐世保を発つ前に発送した長崎のひものが今日届いた。あごとあじのひらきだが、これもうまいものらしい。
詐欺師というと、アタマで稼ぐイメージがあるが、実際は地べたをはうように動きまわる肉体労働者だ。だいたい、世間は肉体労働について、まちがったイメージを持っている。肉体労働は、とてもアタマを使う仕事なのだ。料理が肉体労働だってことを考えてみればわかるだろう。目、耳、鼻はもちろん、筋肉のコントロール。それらの働きは、頭脳しだいだ。
だいたい詐欺師というのは料理がうまい。どらはいまも世間の目をごまかす小さなバーをやっているが、バーとはいえ食堂のたぐいだ、けんじも昔は一人で飲み屋をやっていた、ゆいだってクラブのママらしきことをやっていたな。クラブのママは料理をつくらないか。ま、クイケを手玉にとるかイロケを手玉にとるかのちがいにすぎない。
最近、ホリエモンとかいう詐欺の仕方も知らないで逮捕され刑務所まで入ったやつが、保育士の給料はなぜ安いかということについて「だれでもやれる仕事だから」とエラそうに言ったらしい。詐欺師なら、このように無知をさらけだすようなことはしない。
かれを立派な詐欺師と見なす人たちもいるようだが、ああいうやつは詐欺師とはいわない。メディア周辺にゴロゴロいるゴロツキ、口舌の徒にすぎない。文筆の徒も似たようなものだが、「作家」「文筆家」というと立派な詐欺師に見えるから気をつけよう。
真の詐欺師は、肉体労働者であることを誇りにしている。
ま、それで、おれも長いあいだ「おれ」などと言いながら、下世話な下々の飲食の世界に関わってきたんだが、そろそろ「ボク」の本性をあらわすべきではないかというのが、昨夜の大きなテーマであった。
つまり、ボクは新たな詐欺のステージにあがることになるのかもしれないのだ。そろそろ時代がボクを求めているということらしい。
ボクはね。
時間がないので、これでオシマイ。
この文章は、けんじの指令で書いた。
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