バブルだねえ~。
一昨日8日は、朝10時に家を出て、浅草で2軒はしご。浅草から高円寺、円盤で買い物をしてから座高円寺で打ち合わせ、のち大将で飲み、最後は中野で泥酔した。
ひさしぶりにかなり歩いて飲んで、昨日はバテバテだった。
このコースとも画像とも関係ないが、いろいろな人にいろいろな話を聞いて、ようするにバブルだねえ~という感じだった。
株価もそうだが、なにより、バブリーなフワフワした話が多い。
「銀行が金を借りてくれといってくる」という話を聞いた。これは、まさにバブルだ。かつてのバブル景気のときには、それで金を借りてひどい目にあった人が少なくない。おれの周囲だけでも数人はいる。そういうキョウクンもあるていど伝わっているのか、借りるのには慎重になっているようだが。なんとなく「全体は金回りがよい」錯覚には陥る。
バブル景気のときもそうだったが、メディア関係は、比較的恩恵を受けやすい。文化的なものがハヤリ、文化的であることが「いい」ことになり、「いい」ものなら売れるという根拠のない話も多い。町のギャラリーも、増えているから競争は激しいだろうが、とにかく増えているということだ。
こんなときは、文化的なエラそうなやつが増える。バブルを背景にちょっと成功したぐらいで、自分の実力とカンチガイし、鼻息荒くエラそうなことをいう。じつに内容のない話が多いのだが、地味で着実な話より、フワフワした話が受けるのもバブルの特徴だ。
「やりたいことをやれ」とか「すきなことをやれ」とか、文化的な仕事の自分の「成功」を根拠にしたような、いまどき調子のよい人の調子のよい話は、無視したほうがよい。
バブル景気とちがうのは、バブル景気の恩恵は、少なく見積もっても7割以上に影響があったと思われるが、いまのバブルは、その逆の構造になっているようだ。という感じだ。以前は「中層」の存在感があったが、いまは「上層」と「下層」にわかれてしまったからだろう。
鼻息の荒い「上層」と、一生懸命あきらめる「下層」では、かなり感覚がちがう。
「上層」の話に耳を傾けていたら、また大きなまちがいをするだろうけど、でも「上の人」「力のある人」にヨワイ傾向は簡単にあらたまるわけではなく、またヒドイことになりそうな気配が濃厚だ。
かりに消費税が10%にならなくても、税負担がふえている。飲食店にとっては厳しい環境が続く。文化的芸術的飲食は、そういうことには、まったく関心をしめさない。文化的芸術的「いい」に金を出せる人は限られている。そこへ向かって金と野心が動く。さらに分断は深まる。
バブルは、国富に土地等不動産が占める割合の高い日本の宿命なのか。
荒野に何が残るんだろう。
| 固定リンク | 0