今年いちばん難しかった仕事をおえた。
想像もしていなかった、どう考えてもありえない仕事の依頼があって、うーん、やれるかな、ちょいと冒険だなと思いながら引き受けた。
やっぱり苦労したが、なんとか締め切りにまにあい、いまはゲラを待っている。ブログのタイトルに「おえた」と書いたのは原稿のこと。
まだ原稿をどう書こうか考えている最中に、おれにありえない依頼をした版元のサイトに告知が載った。
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3114
青土社「ユリイカ2018年1臨時増刊月号 総特集=遠藤賢司」12月26日発売予定。
「論考」のところに、おれの名前があった。
ツイッターでも拡散しているし、あせった。
なにしろ、おれの本棚には2冊ぐらいしかない、ほとんど縁のない「詩と批評」を謳う「ユリイカ」だ。
そのうえ、特集が10月に亡くなったミュージシャン、「エンケン」こと遠藤賢司だ。音楽方面のことは、ちょっとしたからみでも書いたことがない。真っ白だ。
冒険だなと思ったっり、あせったわりには、25枚ほど書いてしまった。
お互いテリトリー意識にしばられない、クロスオーバーのカオスこそおもしろい。冒険だがやってみよう。依頼したほうだって冒険だろう。
今年はもう一本、論考をやっている。
スペクテイター40号「カレー・カルチャー」に「カレーショップは現代の大衆食堂である」を寄稿した。このときは20枚。
なじんでいるフィールドだが、テーマが難く、とまどった。
そのとき、ブログにこう書いた。
「このライターにこういう企画やテーマをぶつけてみたら、どんなことを書いてくれるのだろうか、とか、なにか出てくるんではないかという、スリリングな期待での原稿依頼というのは、ほとんどないなかで、これはなかなかおもしろい編集者だし、おもしろい仕事だとおもった」
https://enmeshi.way-nifty.com/meshi/2017/10/post-026d.html
今回もまた、そうおもった。
とくに多角的な見方が鍛えられる。
でも、こういうのは半年に一本ぐらいでいいね。なにしろトシだから疲れる。
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