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2018/01/16

「四月と十月文庫をおおいに語る」トーク、盛況御礼。

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一昨日、下北沢の書店B&Bで行われた、『仕事場訪問』(牧野伊三夫、港の人・四月と十月文庫)刊行記念トーク「四月と十月文庫をおおいに語る」には、たくさんの方にお集りいただき、ありがとうございました。

トークのあとの打ち上げ参加者も多く、会場に入り切れない事態が発生、さらにそのあとにカラオケへ行った人たちもいたようだ。

とくに高邁な目的や結論があるわけじゃなし、役に立つ話など少しもなかったトークだったと思うが、楽しんでいただけたなら幸い。

港の人の社長、上野勇治さんの司会で始まり、まずは脱稿旗の返還と授与があった。

いつもなら、四月と十月の出版記念会で行われるのだが、牧野さんが二冊目ということもあり、この場を借りて「公開」で簡単に行うことになったもの。

前回7冊目『理解フノー』の著者であるおれのもとにあった脱稿旗を編集室に返還し、編集室から牧野さんへという儀式だ。しかし、気がついたら、おれの手元にあるはずの脱稿旗がない。そういえば、一昨年12月にあった『理解フノー』出版記念会で泥酔したおれは、脱稿旗を持ち帰らなかったのだ。

なんとなく瀬尾幸子さんが持って行ってくれたような気がしたので電話をするが通じない。とりあえず、脱稿旗が手元にない旨を牧野さんに知らせておこうと牧野さんに電話をした。そしたら、どういうわけか、牧野さんのところにあったのだ。

というわけで、一昨日は、牧野さんが持って来てくれた脱稿旗を受け取り、おれから牧野さんに返し、それを上野さんから牧野さんに授与するというややこしいことになった。

そのあとトークになり、まずは牧野さんとおれの出あいの話からスタート。牧野さんとおれが出あったのは、2001年の秋だった。あんなことがあったね、こんなことがあったねの話から、四月と十月のことや四月と十月文庫のことへ。

1冊目の『えびな書店店主の記』(蝦名則著)、2冊目『装幀のなかの絵』(有山達也著)、3冊目『ホロホロチョウのよる』(ミロコマチコ著)と、おれがツッコミ役で話を進めることになっていたので、テキトウに合いの手やツッコミを入れたりしていた。

かなりしてから(たぶん1時間は経過し、残り30分ぐらいになった頃)、牧野さんがスライドを作って来ていたことを思い出し投影、なーんだ、これを最初から使えばよかったのに、忘れるんじゃねえよ。いろいろボロが出る楽しみもあった。

いちおう、これまでの著者と著書について、あれこれ話したところで、カンジンの『仕事場訪問』については十分な時間もなくジ・エンド。

とくにまとまったイイ話はなかったけど、爆笑もあり、場の雰囲気は盛り上がりが持続して終わった。エンターテイメントとしては、上出来だったか。

15時スタートで16時半にトークは終わり、サイン会になった。牧野さんのところには、たくさん並び、おれは思いがけなく2冊が売れサインをした。

打ち上げは近くの中華料理店だった。18時からだったので、牧野さんと銭湯へ行くことにしていてタオルは持っていたのだが、会場でひさしぶりに会った人たちと立ち話などをしているうちに銭湯グループとは別れてしまい、京都から取材に見えた方と話しをしながら5人ほどで、晩杯屋へ。入ると、ほかにも2グループほどいるではないか。

打ち上げの席は足りなくなるのではないかと思っていたら、やっぱり20名以上の参加で、同じ会場に収まらず。

入れ替わり立ち替わり、あるいは立ったり、会場やテーブルを移動しながら、とにかく飲んで楽しくすごしていたが、なんだかトークで時間がなくなって話せなかったことが気になっていて、酔った頭で口にした。

それは、牧野さんが「画家の文章は面白い」と言っていたことについてだ。

おれも『四月と十月』本誌を読んでいつもそう思っていたし、近ごろはますます「文章家」の文章より画家や音楽家の文章が面白いと思っていたから、そのことに話をふったのだ。

牧野さんもおれも酔っていたが、そのやりとりをみんなが聞いていて、その話、トークのときにやればよかったのに~、という声もあったりした。すみませんねえ。

このことには、「画家的」や「画家的視点」ということや、牧野さんの考える「画家」について、それから「文章家」が文章家的視点より出版業的視点に陥りやすい事情などが関係しているようで、ツッコミどころはたくさんあって興味深いのだ。

21時すぎに解散。おれはスソさんと帰ったが、たいがいはカラオケへ行ったらしい。

体調を悪くし長いあいだ療養中だった言水ヘリオさんが姿を見せてくれたのがうれしかった。

当ブログ関連
2017/12/11
1月14日は、下北沢の本屋B&Bでトーク。

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