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2018/08/16

お盆休みに驚いたこと。

うちの近くのよく買い物をするスーパーは、おれはCクラスに分類している。標準より少し品質が落ちる低価格帯が中心の品ぞろえで、おそらく客単価も標準より低いだろうと思われる、中の下クラスというわけなのだ。

この地域に引っ越してきて、今年で10年になるが、最近数年で外国人の客が目立つようになった。人種も、かなりいろいろで、東アジア、東南アジア、インドやネパール、中東、アフリカ、中南米、北米、ヨーロッパ、いやあ、こうやってあげてみると地球上のあらゆる地域の人々がいるではないか。

その増える外国人の存在がきわだったのが、お盆休みの、今週の月曜から昨日ぐらいだった。

日本人の数がガクンと減った店内で、お盆などはないからだろう外国人が目立った。ともすると半分ぐらいは外国人だったのではないかという感じがするときもあった。ふだんはあまり見かけない、家族連れも目立った。子供たちは、みな小さい。

こんなにいるのかと驚いた。

少し前だが、何度か見かける、東欧の人ではないかと思われる女性と3,4歳ぐらいの娘が買い物をしていた。その娘が、陳列棚を指差しては「キモい」「キモい」といって、ケラケラ笑うのだ。母親のほうは「キモい」がわからないらしく、「キモい?ペラペラペラ」と話しかける(ペラペラペラは、東欧の言葉らしい)、娘はますます「キモい、キモい」を連発してはケラケラ笑うのだった。娘は、たぶん子供たちの遊びの中で、その言葉を覚えたのだろう。覚えたばかりで、使ってみたかったのだろう。

2月頃の寒いの日のことだった。近くの公園の遊歩道を、白人の小柄な男性(ラテン系のような体格)が赤ちゃんを乳母車にのせて散歩していた。その乳母車もクラシックなものだったが、散歩する男性のファッションが紺色の上等と思われるオーバーコートに皮靴をはいて、紳士然としているのだ。そして、赤ちゃんの顔をにこやかに微笑みながら見つめ、ゆっくり散歩しているのである。枯れた木立の遊歩道、なんか映画にでもありそうな、ヨーロッパな景色だなあと思った。

かと思えば、一昨日ぐらいだったか。そういう光景とは逆で、マッチョな体格のTシャツを着た白人おとうさんが、ママチャリの後のチャイルドシートに小さな子供をのせ、ビューンと勢いよくかっとばしていった。

近くには小学校があって、下校時には、肌の色や顔かたちや髪の毛が見なれた「日本人」とは違う子たちが、見なれた日本人の子たちと、楽しそうにおしゃべりしながら帰る姿は日常だ。前は、ブラウンの肌に縮れた髪の子が、日本語を話していると、なんだか違和感があったが、今はもうそういう感じはない。

なかなか興味深い変化だ。

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