ぼやきトーク、どうしてこんなに均一化しちゃったの。
昨日の円盤田口となぎ食堂小田+ゲストおれの「ぼやき万才」、ご参加のみなさん、ありがとうございました。
おれはとても楽しかったし面白かった。いろいろな話が交差しながらも、店や料理の味や飲食を考える視点があれこれ出て、刺激的だった。
とくに、近ごろの外食店はうまくなっているんだけど、どこも同じようなうまさで、想像がつくようなうまさで驚きがない、個人店までがそうなっている。これはヘンだ、なぜこんなに均一化しちゃったんだろうということをめぐる話で盛り上がったが、このことについてはもっと考えたいし、もっと話しあいたい。
これ、いま、飲食をめぐるいちばん大きなモンダイかもしれない。
作る側、食べる側、飲食についてアーダコーダ書いたりエラそういしている側、それぞれよく考えなくては。
食事や味覚をめぐることは、なんだか惰性的に同じ方向に流れているのではないか、作るほうも食べるほうも、もっと自由な楽しみ方を見つけていいのではないか、ということは近年気になっていたことだ。
飲食の分野だけじゃなく、ハヤリ音楽の分野も山下達郎的に均一化しているようなことを田口さんはいっていた。そういえば本や雑誌も、均一化しているようなことを誰かがいっていたな。
みな同じ方向へ同じ方向へ草木もなびく。台風に煽られているのか。自由が委縮しているようでもある。エラそうな人たちのほうは気にせずに、もっと自由闊達にやりましょうよ。
のぎ食堂のおださんは、スペクテイター42号「新しい食堂」のロングインタビューで、「料理自体にその人が作ってる理由があるものがあったらいいなと思います」といっている。食べる方も、そういう料理を評価できるようになれるか。これは他者の個性を認められるかどうかのことでもあるだろう。
円盤へ行く前、ひさしぶりに中野で一杯やり、それから高円寺の「ロカ・キッチン(LOCA☆KITCHEN)」に寄った。ロカ・キッチンは、円盤の真ん前、JR高架下にある。「新しい食堂」に「食堂開業心得帖」のタイトルで「D.I.Yと"はったり"の店づくりハウツー」を寄稿している、いとうやすよさんの「ヴィーガンカフェバー」だ。
およそ世間の「カフェバー」のイメージとは違う個性。ベーグルバーガーとレーベンブロイを頼んだ。ヴィーガンだから、バーガーのパテは肉ではない。日本のどこにもない農村風テイストの味わいとでもいうか、それがいい。ま、行ってみてください。
備忘……「妄想1985年の大衆食堂」
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