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2019/08/29

根府川、早川-小田原漁港。

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東海道線根府川駅は、近頃「ホームから海が見える」ということで売り出しているようだ。熱海や伊豆方面に行くとき、車窓から見える景色が印象に残っているから、じゃあ行ってみるかと出かけた。

ここ東大宮からは熱海行の直通があるので、乗り換えなしで行ける。10時16分発の電車に乗り、約2時間、飲み食いしているうちに着いた。

出かける前から、根府川からの帰りは、一つ手前の早川で降りて小田原漁港へも行ってみるつもりだった。小田原漁港へは、以前に行ったことがあり、早川駅から漁港までの途中にあった食堂や魚屋も健在かどうか気になる。

あいにくの曇天で、海は曇り空に溶け込んでしまったような、少し残念な眺めだった。めったに海を見ない埼玉県人としては、単純に「青い海」を期待しているのだ。

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根府川駅のある場所は、平地がなく、駅舎は崖の中腹にある。周辺には、休憩できる飲食店もない。そこから海岸線まで降りてみようかと思ったが、地図で確かめると、かなり遠回りしなくてはならない。この天気では、そこまでやることはないだろう、早川へ行けば海岸線を歩ける。1時間も滞在しないで、上り電車で一駅引き返した。

この前早川駅に降り立ったのは、2006年4月25日だった。と、このブログを調べてわかった。前日に牧野伊三夫さんに誘われ、横須賀での「風呂会」に参加し(そこで初めて瀬尾幸子さんに紹介された)、銭湯のちよく飲み泥酔し、おれだけ当時北鎌倉にあった牧野さん宅に泊まり、翌朝まっすぐ帰宅するつもりが、途中で気分が変わり、早川の小田原漁港のあと熱海まで行って温泉に入り帰宅するということをやった。
2006/04/26
横須賀風呂会泥酔鎌倉泊熱海よれよれ中野の夜
https://enmeshi.way-nifty.com/meshi/2006/04/post_546b.html

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早川駅は、そのときとまったく同じ佇まいだった。食堂、名前を忘れていたが「青木食堂」も、10年以上の歳月を感じさせな佇まいで、健在だった。その筋向いの魚屋「うおよし」も、そのまま、あった。

うおよしの店頭のアジが、前回は午前中だったから、全身の鱗が金色に光っている状態でたくさんあったが、今回は午後のせいかその量は少なく、それでもゼイゴにそって金色の光が残っていた。それだけでも、東大宮の近所のスーパーのアジでは見られない輝きだ。

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青木食堂に入った。今回気がついたが、ここは洋食中心で、魚料理が食べたいと思っても刺身定食しかないのだった。すじ向かいのうおよしには、焼魚で食べたらうまそうな魚が並んでいるのに、たぶん食堂の客は近隣や漁港関係の人たちばかりで、となれば、魚より洋食なのだろう。

あまり腹も空いていないから、2人で刺身定食2人前はいらない、刺身定食一人前に刺身単品一人前にし、ビールを頼んだ。

刺身は、定食も単品も同じものだった。アジとマグロで、さすがに、アジは新鮮すぎるほど新鮮だった。

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腹ごなしに、漁港と周辺を歩いた。朝早く出かけたであろう、釣り客を乗せた船が帰港する時間のようで、けっこうにぎわっていた。

漁港の周辺には、蒲鉾づくりの店や、ひものづくりの店があり販売もしている。アジやイワシなどを店頭で干している店もある。

ここ埼玉にはない漁港の空気をたっぷり吸って帰って来た。

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