MRI検査の結果。癌細胞が冷凍状態になった。
一昨日、77歳の誕生日の翌日の9月29日は、18日のMRI検査にもとずく診断があった。
まだ不安定な、つまり癌の進行が止まったとはいえない状態が続くのかどうか、とくに骨転移が焦点だった。
予約は11時で、10時半に病院に着いて受付をすませた。混んでいたうえに、MRI画像の診断結果が担当医師から主治医の端末に届いていなかったこともあって、呼ばれたのが11時45分ごろ。
椅子に座ると、すぐ主治医は、「いいですね、いいです」といいながら、MRIの画像を見せる。
肺の転移は、前に主治医がいったとおり、消えていた。
問題の3か所の微小な骨転移は、すっきり、おとなしくなった。原発巣も、さらに小さくすっきり鮮明。
増殖の動きがあると、巣が、すっきり見えない、輪郭がぼやっとしていたり、もやがかかったようになっている。
画像を見ながら、「これどういうことですか」と訊くと、主治医は「薬が効いて冷凍保存状態になったということです」という。主治医の話は、いつもたとえが簡潔でイメージしやすい。「精巣」のことを「タマ」なんていって、あわてて「精巣」といいなおしたりするけど。
現在の治療を続けて、この状態を維持しましょう。普通の生活でいいですよ。現在使っている薬は、そのうち効かなくなるけど、違う薬に変えて続けられます。
主治医は、治療の見通しがたったようで、いままでになく確信に満ちた口調でいった。
彼女(主治医は女性)が当惑した表情になったのは、4月に治療が始まって2か月、3回目の診療のときだった。薬が効いて順調に治療が進むように見えたのに、血液検査の結果、肝臓の数値が劇症肝炎のように悪化した。
「この薬が使えないとなると、困りましたね~」といった。
そのときは、癌対処の薬は、注射と服用を使っていて、その日から骨転移抑制の注射も追加する予定だった。どれも肝臓に負担がかかる。服用と追加の注射は中止し肝臓対処を優先することになった。
ということは、すでに書いたが、とにかく手の付けられない状態(末期)になってもおかしくない状態だった、その進行を抑え込む予定が、つまずいてしまった。
その後のCTスキャンで肺と骨に転移がみつかり、やばい、って感じが増したが、肝臓の数値が回復傾向にあったから中止していた追加の注射を開始し、2回うったあとのMRIだった。
うまく薬が効いた。
前回の治療からは、中止していた服用も復活したので、さらによい傾向になるだろうという。
ま、「冷凍保存状態」を継続するだけで完治はないのだが、とりあえず「窮地」は脱したという感じで、やれやれ。主治医とおれは画像を見ながらほっとした気分を共有した。
治療優先の生活から普通の生活でよいとはいうものの、コロナもちろんインフルエンザもちろん風邪でも病状悪化につながりやすいから注意するようにいわれる。
「酒は、どうですかね、アルコール」
おれはもうノンアルビールになれて、酒なんかどうでもよいのだが、訊いてみる。
来週に、血液検査も含めた4週ごと診療があるから、その結果もみて判断すると。
そういう話が気楽にできるぐらいにはなったということだ。
2020/09/20
MRI検査、きつかった。
https://enmeshi.way-nifty.com/meshi/2020/09/post-373367.html
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