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2020/12/04

「13歳で一度死ぬ」。

ここのところ、いろいろ片づけをしていると、いろいろなものが出てくる。

2002年というと、9月11日アメリカ同時多発テロがあった年だが、その頃の貴重なテープ起こしが出てきた。

都内のある区立中学校の先生の講演を録音し、まとめたときのものだ。

とても興味深い内容。とくに「人格というのは13歳で一度死ぬ」という言葉が印象深く残って、時々思い出していたのだが、まとめた原稿が掲載になったWEBサイトも冊子も無くなってしまったので、その言葉がどういう話の中でのことだったか、思い出せないでいた。

A4で12枚に手書きのテープ起こしは、前の部分と後の部分は無く、ちょうど「13歳で一度死ぬ」という話に入るところからあった。

そこだけとっておいたものらしい。

それだけでも、うれしい。

いま、このA先生は都内の区立中学校の副校長になっているようだが、当時から「授業が上手」ということで有名だった。この先生の授業の参観を希望する教員も多く、講演というとたくさんの人が集まった。

おれは、A先生が代表をしていた、学校の情報化や総合学習の推進と交流などを目的とする団体の活動の記録や広報などを担当していて、その頃のA先生の話はたいがい聴いていた(酒もよく飲んだ)し、授業も取材していた。

テープ起こしの表題の部分がないので、いつの何の催しかわからないが、たぶん何かのシンポジウムの基調講演のようなもので、教員が主な聴衆らしい。

大雑把には、「思春期の学校教育、生徒と教員」みたいなのがテーマで話しているようだ。

「13歳で一度死ぬ」とは、どういうことか。
「思春期」というものを、どう理解していかなくてはならないか。
中学生に話をする技術の存在。
「思春期の自立」と「愛の社会科」
自我の成長をどう支援できるか。

などについてふれている。

面白い、じっくり読み直してみよう。

A先生や、その団体の中心メンバーの先生方(公立学校の小中高の先生が多かった)、ほんとに素晴らしかった。あれから文科省の学校教育政策は大きく変わってしまったし、この組織も解散したけど、みなさんどうしているかな。

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