新しい薬。
今月の診療日から1週間後の去る12日の火曜日は、新しい薬をもらうため病院へ行った。
9時半の診療予約。事前の生理検査はないから予約時間の少し前に着いて受付をすますと、すぐ呼び出しがあった。
MRIを見ながらの問診と病状の確認など。MRIと腫瘍マーカー以外、肝臓の数値も問題ないし、自分で感じる身体は、いたって「元気」なのだが。
最近足が浮腫んでいることがあるのに気が付いたので話す。
毎日全身を注意して観察しているわけではないから、いつからかはわからない。靴下をはこうとしてだったか、なんとなく足の脛のへんを見たら、浮腫みがあった。まさに育ちのよい大根足のようになっていた。朝は普通のようだが、夕方ぐらいには腫れているようだ。
大腿骨の上部に転移があるので、それが原因かと思ったが、主治医の見立ては、そうではなかった。弾力を失い固くなった患部が周囲を圧迫しているので、そばを通るリンパ管など各種通路が圧迫されて浮腫みがでるのだそうだ。癌の増殖が原因の場合は痛みをともなうから、痛みがないかぎり心配はいらないと。
強い副作用があるので、注意を受け、何かあったら診療日外でも連絡するようにいわれる。とにかく、身体に負荷をかけすぎない、リラックスした状態を保つことが、薬の効果や副作用の抑制にいいらしい。
そうもいきませんでしょうけどねえ、なるべく。
それで、このあと、どうなりますかね、この薬が効かなくなったあとは、どうなりますかと訊ねる。
主治医は指を折りながら、まだまだたくさんあります、と。
でも、だんだん高い薬になるんでしょうというと、注射は高くなるが錠剤は同じぐらいだという。
同じぐらいでも高い。
薬が高いのが、一番のストレスになりますね。
根治がない治療は、いわば「延命治療」だから、どこで治療を打ち切るかの判断が難しい。自分の経済状態もからんで。いますぐではないが、いずれ。
つぎの診療日2月2日まで21日分の薬の処方箋をもらい、薬局へ。
1日1回、就寝前に、同じ錠剤を4錠飲む。4×21、17,720円。1錠約211円。1割負担の後期高齢者医療保険で、これだ。「正価」は、202,950円。
2018年から使用が始まったもので、安価のジェネリック品がない。
昨日まで5日分服用した。
昨晩11時頃にのんだあと、布団の中でまどろんでいると、腰から下がこわばった感じでチリチリ痛みが走り寝がえりうっても重苦しく、なかなか熟睡できなかった。朝起きて少しだけ鼻血が出た。どうやら副作用らしい。
少しでも副作用があって、なんだか安心した気分だ。まったく副作用がないと、高い薬のんでいるのに、どうなってんだ効いているかのと思ってしまうけど、よしよし薬のやつチャンと仕事をしているのだなと安心するのだ。
もらってきた服用にあたっての冊子を見ると、副作用の対処として、一方では食べたいものを食べたいときに食べることをすすめ、一方では規則正しい生活をすすすめている。矛盾しているような気がする。
薬の作用と副作用といい、世の中は矛盾していることが一緒で成り立っている。
強い倦怠感があるそうだが、いまのところ、いつも倦怠しているせいか、あまり感じない。いずれにせよ、2週間ぐらいのうちに、いろいろ出て、なれるらしい。
2021/01/06
癌治療10回目。
https://enmeshi.way-nifty.com/meshi/2021/01/post-377ef3.html
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