本の原稿書きが少し進む。
去る14日。日曜日、バレンタインデー。編集さんと会った。どちらも男だからか、チョコレートのやりとりはなかったし話題にもならなかった。
東大宮まで来ていただいて、もつやきどらごんで生ビールをのみもつやきをくい、100%おれの病の事情でほっておかれた本の原稿の進行について打ち合わせをした。
カレンダーを調べたら、去年の2月15日以来だから、ちょうど1年。あの頃は、まだ新型コロナについての認識はユルユルだった。もちろんマスクはしてないし、「ソーシャルディスタンス」なんていう言葉も知らなかった。おれの身体は快調で、おかしいところはなく、酒をガンガンのみ、若いがあまり酒は強くないらしい編集さんを3軒も連れまわしたのだった。3軒目で編集さんは調子が悪くなって切り上げた。
3月になって、新型コロナの緊迫感は上昇し、おれの体調は急激に悪化した。
治療が始まって、症状はおさまり、検査結果も好転はしたが、完治はない治療であり、なかなか安定しなかった。とくに薬の副作用で治療の計画が変わったり、体力も低下していたし、すぐ疲れるようになり、長い時間パソコンに向かっていられない状態が続いた。
一方、新型コロナ感染対策で、緊急事態宣言があり、図書館などでの調べも難しくなった。
ようするに、本の原稿は半ば諦めの境地もあり、停滞に陥った。
もともと、なんについてもあまり執着がないほうだし、書くことも、執着がなかった。「がんばる」のも、得意じゃない。流れにまかせていた。
いったん基準値以下までよくなった数値は、昨年末には悪い方へ向かって、今年から新しい薬を服用するようになった。
副作用はあるし、数値は基準値以上に上がっているが、自分で感じる身体の調子は、治療が始まって以来、最もよい。これなら、書けきれるかもしれない。
ってことで、東大宮まで来ていただき相談することになった。
お会いして、いろいろ話していると「やる気」もわいてくる。気力充電。
疲れやすい、倦怠感、就寝前の薬を飲んだあと身体のあちこちが突っ張るように痛み寝つきが悪い日がある、書くことに直接影響するのは眼が乾きやすくスッキリ見えない、などが主な副作用だが比較的軽い。うまくなれながら原稿を仕上げられるんではないかという自信みたいなものはついてきた。
すでに書き散らかして保存してある文章を読み返してみたら、自分でもけっこうおもしろい。それに、この1年のあいだにテーマにからむ「騒動」もあって、もっとおもしろく書けそうだ。新型コロナ禍と自分の病が浮き彫りにしたこともある。まとめ直し、とりあえず、あと一か月で少しでもカタチにしよう。
考えること書くことは、ウォーキングのように身体を動かすより疲れる。うまく身体と精神などの状態をコントロールできますように。
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