癌診療12回目。
今週の火曜日2日は、28日ごと定例の診療日だった。
前回も前々回も、寒い最中に、朝イチ8時に検査科受け付けで、採血採尿のち、検査結果が出るのを待って診療だったが、今回は8時半検査科受け付けになり、寒さも少しゆるみ始めパッチもいらなくなった朝、少しだけゆっくり出かけた。
8時だろうと8時半受付だろうと、検査科も病院全体が稼働するのは8時半なのだが、早く受け付けをすませば早く検査結果が出る。とは決まってはいないで、今回は混んでいるからと、おれは別の検査室で採血になったので、いつもは検査結果が出るのに1時間半以上かかるのだが、9時45分ころには診療室によばれた。
入ると、すぐ、まだ椅子に腰かけないうちに、「じわっと下がりましたよ、じわっと」と主治医がうれしそうな顔でいう。
10月、11月、12月、1月と上がり続けていた腫瘍マーカーの数値が、先月に続いて下がったのだ。
「どれぐらいになりました?」と聞くと、モニターを見せてくれながら数値をいう。
おお、30%ぐらい下がっている。だが、まだ基準値より少し高い。
「肝臓の数値が全部基準値内できれいになりましたからね、いいですねえ、もっと下がるでしょう」と主治医。
肝臓の数値は酷いアリサマだったが、先月はγ-GTP以外は、基準値内になっていた。そして、ついに、γ値も。
腫瘍マーカーの問題さえなければ、ここ30数年くらいで最もよい状態。
主治医と、よかった、よかった、「寿」な雰囲気だったのだが、完治はないのだから、どれぐらいかしらないが死ぬのが先に延び、まだ普通の生活ができる、ということにすぎないのだが、数値が上昇傾向にあるよりは気分はいい。
高価な薬を使っている効果は出ているわけだ。
副作用の様子を聞かれたので、説明するのだが、「痛さ」というか「だる痛さ」、痙攣までいかな筋肉が突っ張った感じなど、自分の体内で起きている「感じ」を説明するのは、すごく難しい。
とにかく、そう酷く辛い状態ではないから、新たに副作用抑制のための薬は使いたくないし、しだいになれるしかないようだ。
いつものように、中央処置室で、腹部と腕に皮下注射。
病院の会計は8120円。薬局で前回と同じく28日分の薬代18000円。合計26,120円。
まいど腫れて痛む腹部は、今回は比較的軽く翌日は穏やかに過ごしていたが、昨日今日は6時すぎから、いつもの約4キロ40分の歩きをやった。
次回は、今月30日だ。28日ごとの通院なので、同月に2回の月が1年に1回あることになる。
町医者からの紹介でこの病院で診察を受けたのが昨年3月31日だった。ちょうど1年、最初の状態から考えれば、よくここまで回復した、ということになるのだろう。
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