画家のノート『四月と十月』44号、「理解フノー」連載25回目「エビデンス」。
4月早々に『四月と十月』44号が届いた。
表紙の写真(撮り方がマズくて斜が入ってしまった)、左・表1、右・表4。内沼晋太郎・カンナ夫妻のお子さん、文蒔くん「生まれて三年半にして初めて筆を持った」。
年齢を知らないで、この絵だけを見た人は、なんというのだろう。おれは生まれて3年半のひとの絵とは気づかなかった。
この号から表紙のタイトル・ロゴが消えた。この号だけデザインの関係で使わなかったのかと思ったが、ちがうらしい。
というのも、「送付状」のようにはさみこんであったレターに「今号から、作品をあるがままに見せるために、創刊以来ずっと入れていた表紙のロゴを取って、書名、号数は背表紙のみに小さく記すことにいたしました」とあるからだ。
同人のみなさんの作品と文、あいかわらずおもしろい。ただ、チョイとそこはかとなく閉塞感が漂っているように感じたのは、コロナ禍の影響か。それとも、当方の気持の問題なのか。
おれの連載「理解フノー」は25回目で、タイトルは10年前の東京電力原発事故から今回の新型コロナ感染拡大の中でハヤリ病のように拡散した言葉「エビデンス」。
おれの生活も、この1年28日ごとに通院し、検査を受け注射をし毎日薬を飲む、「エビデンス漬け」だった。
てなことで、「エビデンス」について思うところを書いてみた。
「エビデンス」という言葉が盛んに使われていた去年、このブログでも言及していて、そこからも引用した。
2020/04/11
「塩と食のお話」で「塩にぎり」。
https://enmeshi.way-nifty.com/meshi/2020/04/post-5ad531.html
2020/06/02
きのうのつづき。「台所」と「科学」と「芸術」。
https://enmeshi.way-nifty.com/meshi/2020/06/post-405fcc.html
コロナ禍のため開催が1年延びてしまった、「四月と十月創刊二〇周年記念全国巡回展」は、今月6日、東京銀座の月光荘画材店からスタートしている。詳しくは下記リンク。無事に完遂できますように。
http://exhibition.4-10.sub.jp/
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