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2021/06/30

新しい薬、新しい生活?

先週は、すでに書いたように、火曜日(22日)が通院日で、その結果、また金曜日(25日)に病院へ行くことになった。今月は3回目だ。

10時頃、自動再来受付機を通過。火曜日以外に主治医に会うのは初めて。いつもと違う診療室の前で待って、10分ぐらいで呼び出される。

最近の病状を確認し、といっても先日MRIの結果をみているし、ほとんど薬の副作用らしいものだが、新しい薬を処方してもらう。

とにかく、骨転移を抑制するためにということで、これまで毎夕食後飲んでいた1種4錠の薬は役立たずになったと、お役御免。ツライ。

変わって、空腹時に1種4錠服用し(これが骨転移対処)、その副作用を抑制するために食後にのむ薬1錠と、そのまた副作用を抑制するために食後にのむ薬1錠が起用されることになった。

まるで赤字帳簿の付け替えみたいだ。

空腹時とは、食事の1時間前か2時間後ということなので、朝食前の空腹時にのむことにした。

雨が降らないかぎり、早朝歩きをしているから、歩きから帰ってすぐのみ、1時間以上過ぎてから朝飯くって副作用抑制の薬2種2錠をのむ。これだと、日中のいろいろに左右されることなく、規則正しい服用を維持しやすい。

治療が始まった当初からのんでいる患部機能維持の薬が、毎朝食後1錠ある。

薬の服用は、朝だけになった。

ってことで、この新しいリズムは、26日土曜日から始まっている。

今日で今年の前半が終わる。

3月後半ぐらいから、薬の副作用と思われる症状がデレデレ続いて、軽いけど熟睡できないことが多く、身体がドヨヨ~ン状態でけっこう辛かった。4月の注射の後は38度8分発熱があり歯がカタカタ鳴る悪寒と痙攣があったし。治療が始まってから、最も不調が続いたような気がする。

先週、薬をかえてから、新しい薬の注意書きはたくさんあってオソロシイ感じだったが、いまのところ副作用はないようだ。

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2021/06/24

癌診療16回目。さてMRIと腫瘍マーカーは?


一昨日22日は28日ごとの通院日だった。今回は、前回とのあいだ今月1日に全身のMRI検査をやっているので、その結果も出る。

最近数か月は8時受付が「定番」になっているが、今回も。採血採尿を済まし、結果が出て主治医に呼び出されるまで待つパターン。

10時頃の呼び出し。

MRIの結果。骨転移が2か所(両足大腿骨の付け根)だけだったが、背骨に2か所増えていた。原発巣については、あまり変化はない。

腫瘍マーカー上昇。上昇率は大きくはないが4か月続けて基準値をこえて上っているし、骨転移もすすんでいるので、とにかく、骨転移対処の飲み薬を変える必要があると主治医はいう。

おれのほうは、それはそれとして、前回、骨転移対処の腕にしてた皮下注射を別の点滴に変えたばかりだし、その点滴にしてから副作用が激しすぎるから、そちらのほうもなんとかならないですかね~。

だいたいそんなに急いで薬をかえる必要があるのですか。マーカーが少々上がっても日常生活に影響ないし。

でも、骨の転移がね~。

あーだこーだの結果、とりあえず、点滴はやめてもとの注射にして、毎日就寝前に飲んでいた飲み薬をかえてみることに。

この薬がまた高いし、飲み方も注意が必要。

薬局常備ではないので、また今週の金曜日に行って処方箋をもらうことになった。明日だね。

今月は3回の通院だ。

主治医は骨転移を抑え込むのに注力しているし、おれは「病」より薬の副作用をどうやりすごすかという感じ。

中央処置室で、腹と腕に注射。薬局では、最初から一貫している朝1錠の薬と、しばらくやすんでいた注射の副作用を抑制する薬を1日1回3日分だけ。この3日分の薬を飲んでいるあいだは禁酒。

それにしても、MRI画像で見る、おれの全身の骨姿を横から撮ったやつは、とても美しい。

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2021/06/08

『スペクテイター』48号「パソコンとヒッピー」。

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パソコンとカウンター・カルチャーの関係を解き明かした力作。

スティーブ・ジョブスがヒッピーだったとか、ヒッピーの影響を受けたとかは、一時話題になったが。その話も出てくる。

2019年44号「ヒッピーの教科書」、同年45号「日本のヒッピー・ムーヴメント」を特集してきた『スペクテイター』の最新号は「パソコンとヒッピー」だ。

4日ほど前だったかな、編集部からの郵送でいただいた。赤田祐一さんのご厚意によるものだろう。ありがとうございました。

この特集タイトルには、少し意表を突かれたが、読んでいるうちに思い出したことがたくさんあった。過剰に加速する情報環境の中で、知識を積み重ね編んでいくことを忘れがちだ。それを『スペクテイター』編集部がやってくれている。ということだね。

60年代70年代のカウンター・カルチャー(対抗文化)については、「ヒッピーの教科書」と「日本のヒッピー・ムーヴメント」に詳しい。ただふりかえるのではなく、いま、の視点でとらえなおしている。まさに、編集だ。

そのカウンター・カルチャー、「ヒッピーには二つのタイプがあった」。

一つは、日本では、こちらのほうがよく知られている「自然回帰」を志向しテクノロジーを否定するタイプであり、もう一つはその逆、「テクノロジーの進歩が不可避的に社会を変えるというアナキストで、ジッピーのタイプ」(本書38)

『スペクテイター』2020年47号「土のがっこう」は、自然回帰志向の流れに位置するだろう。そして、今回は、後者の流れになる。そう、おれは読んだ。

この二つのタイプは、同じ根を持っている。とくに近代文明に対抗し、人間性の回復を志向することだ。

ヒッピーが、どうパソコンにつながっていったか。その発想からテクノロジーまでを語る「パソコンの発生とヒッピーの発想」関根美有(作画)+赤田祐一(原作)は、ほんと、ややこしい関係を上手にまとめていて、力作だ。まさに、編集力。

もくじで見ると。

0 「全地球(ホールーアース)」という世界観を求めて。

1 コンピュータとヒッピーを結びつけた『ホール・アース・カタログ』

2 ターニング・ポイントだったヴェトナム戦争

3 LSDとコンピュータは同じツールだ

4 サンフランシスコ・バークレーは学生運動とヒッピー文化発祥の地

5 コンピュータはソ連とアメリカの冷戦で成長した

6 「ハッカーは遅れてきたビート族、初期ヒッピー・カルチャーと同じ人種だ」とスチュワート・ブランドは笑った

7 「人民のためのコンピュータ」という思想が生み出された

8 パソコンは人と人がつながるための有用な道具だ

9 アルテアの衝撃。ミニ・コンがビートルズを唄った日

10 ハイ・テク時代のトリックスターがハッカーだった

LAST CHPTER もっと共生的に。人間とパソコンの関係

RE THINK われわれはスローなギークになれるか?(編集部による考察)

6と7のあいだに、講師:桜井通開(文とイラスト)による「コンピュータのABC」が「進法」やら「計算の歴史」やらコンピュータの仕組みのABCを解説、勝川克志の絵による「クロニクル・テクノロジー 1960年—80年」が、色ページで。

ロング・インタビューが圧巻。

「自然派ヒッピー?電子派ジッピー?真のカウンター・カルチャーを体現するのはどっちだ?!」ってえことで、能勢伊勢雄が登場。

能勢伊勢雄は、1995年に第三書館から発行の『サイバーレボリューション パソコン対抗文化の未来』金田善裕・編、に「カオスの縁」という論考を寄稿しているそうだが、こういう人を「発掘」してきて、『サイバーレボリューション』の先駆性やら能勢をめぐるジッピーの生態やら活動やらヒッピーとジッピーの比較やらを語る。

ここで、ここだけではないが、「サイバネティックス」という言葉が出てきて、おう、そうそうとおれは思い出した。

たいして本のない本棚を探して、ノーバート・ウィーナーによる『人間機械論 第2版 人間の人間的な利用』(鎮目恭夫/池原止戈夫・訳、みすず書房1979年)を見つけたのだった。サイバネティックスについては、杉田元宜の『サイバネテックスとは何か 機械・生体・社会と比較システム論』(法政大学出版局1973年)で知って、この本をすり切れるほど読んで本棚のどこかにあるはずだが見つからない。

もうずいぶん、この言葉から遠ざかっていた。記憶の底に沈殿。この『スペクテイター』を読まなかったら、そのまま忘れてしまっていたかもしれない。

当時、仕事にしていたマケーティングとも関係あって、サイバネティクスにのめりこんだ。忘れても、身体のどこかに血となり肉となり骨となり、うっすらただよっているような気もする。

それはそうと、最後のロングインタビューは、「”指紋”と”コンピュータ”の知られざる関係」ってことで、高野麻子が登場する。「監視社会」や「監視文化」など、近未来も視野に入れた現代的な課題が提起されている。


みんなが使っているからと何気なく使っているパソコン、いつのまにかハマっているSNSやLINE。そこの、あなた!いや、このようにブログを書いているおれもだ。

この特集を読んで、よーく、考えてみよう。1100円は、すごくお買い得だよ。マジで。

2020/07/11
これからの台所をおもしろくするには。
https://enmeshi.way-nifty.com/meshi/2020/07/post-511a0d.html

2020/12/06
『スペクテイター』最新号「土のがっこう」。
https://enmeshi.way-nifty.com/meshi/2020/12/post-c65d23.html

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2021/06/06

パソコンは回復?

パソコンの調子が悪くなったのはいつからだったか。電源、とくにスリープからの立ち上がりがフラフラするようになってから、2か月以上はたつだろう。

だんだんあちこちが重くのろくなり、ツイッターにはログインできなくなるし、インターネットも文書作成もサクサクとはいかず、精神衛生的にもよくない状態になるが、だいたい体調は十分とはいえず、長い時間パソコンに向かっていると、腰が痛くなり、夜の睡眠にまで影響するので、機嫌の悪いパソコンの相手はせずテキトウにしておいた。

もういつ買ったかも思い出せない道具だ。

しかし、新しく買うにはカネがいる。カネはない。このままほっておくわけにもいかない。本の原稿も書き進めなくてはならない。

ないないずくしだが、体調は少し上向きのようだ。

ってんで、とにかくWEBでいろいろ調べたら、同じころ同じような症状になった人たちがいることがわかり、どうやらウィンドウズの不具合らしい。

リカバリの一歩手前、「回復」というリセットをやってみることにした。これだって、バックアップされた文章や画像などは残るが、自分でセットアップしたアプリは失われるから、インストしなおさなければならない。ブログなどインターネットで利用しているサービスについては、パスワードの入力があらためて必要になる。整理が悪いから、それらを見つける手間を考えるだけでも嫌気がさす。

リセットなんていうメンドウは避けたい。

だけど、ウインドウズ様のことは、ウインドウズ様に従うよりしようがない。

パソコンといっても、「おれのパソコン」というより、もはやウインドウズ様の端末なのだ。

腹をくくって、きのう、リセットした。ほぼ一日かかった。

ツイッターにログインし復帰できたし、文書作成もサクサクいくようになった。おお、快適パソコンライフ。

今日は、当面必要最低のアプリをインストールした。picasaのように、使い慣れていたのに、もうなくなってしまった無料サービスもあった。

パソコンの寿命は、まだもつみたいだ。

 

 

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2021/06/01

MRI検査3回目。やっぱりきつかった。

一週間前の診療で、やることになったMRI検査、予約は2時半だった。指示されたとおり30分前に受付をすます。

2時15分ごろ呼び出され、検査室。

昨年9月と同じ全身検査。着替えをし、硬い台の上に寝かされ、頭と首のまわりにかいものをされ野球のキャッチャーのマスクのようなものでガチッと固定され、首から腰ぐらいまでも両手を脇につけたままガチッと固定され、身動きできないロボット状態で1時間。

やっぱりきつかった。疲れるね。

前回は、腫瘍マーカーの数値が下がるなかでの検査だったが、今回は上昇中なので、はて、結果はどうでるか。治療方針は、どうなるか。3週間後の、オタノシミ。

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